適度な交流を好む“完全分離派”
ご近所づきあいを大切にする“べったり派”
次に「人との交流」についてその頻度を回答してもらいました。同居の子世帯・独立した子供・友人、知人・ご近所に分けて結果をご紹介します。果たして、同居タイプによる違いはあるのでしょうか?Q:ご家族・親戚や知人との交流はどのくらいの頻度でなさっていますか? |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
当然ですが「同居の子供」とは、分離度が高くなるにしたがって頻度が少なくなりますが、完全分離派は極端に低いのが目立ちます。その分「独立した子供」との交流は一番頻度が高く、どちらの子供とも適度に交流しているのが伺えます。
その他、特徴がみられたのは「ご近所」との交流。奥様・ご主人ともに、べったり派が他に比べ多く、地域とのつながりを大切にしている様子が伺えます。
“べったり派”は近隣へ、“二世帯派”は遠方へ
次は「外出頻度」です。ショッピング・外食・習い事など、項目別にその頻度をお聞きしています。今回はその中から、顕著な差がみられた項目についてご紹介します。Q どのくらいの頻度で外出なさっていますか? |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
買い物・食事・習い事については、ご主人・奥様共に、べったり派より共用派、共用派より完全分離派の方が頻度が高くなっています。一方べったり派は、町内会などへの参加頻度が高くなっています。これらの結果からは、二世帯派は遠くへ、べったり派は近くへの外出傾向が見られました。
この他に「日常における積極性」について聞いたアンケート項目もあり、「テレビをよく見ている・新聞は時間をかけて読んでいる・趣味レジャーなどを楽しんでいる・出歩くのがすき」など20項目あげた行為について、あてはまるものに「はい」と答えた割合いを、同居タイプ別に比較しています。この結果からは、ご主人はべったり派が、奥様は完全分離派が積極的という傾向がみられました。※詳しい内容はこちらからご覧下さい。
このように、同居タイプにより生活の送り方・志向が違うということは、逆に考えると、生活の送り方や志向によりおすすめの同居タイプが違うと言えるのです。ご自分の行動パターンや、生活志向を照らし合わせてみると、どの同居タイプが向いているのか、見えてくるのではないでしょうか?もちろん、子世帯の意向も含めてにはなりますが、二世帯住宅の同居タイプを決める際には、参考にしてみて下さい。
この他にも、退職後にご夫婦での生活がどのように変化したか?など含め、親世帯のご夫婦での行動が分かる結果もあります。こちらもなかなか興味深い内容ですので、また次の機会にご紹介したいと思います。
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