「感動」の記録になるアルバム作りを
アルバムに一番保存したいのは、あのときの「感動」では? |
---アルバムの中に、子どもが撮った写真を保存しておくのもステキですね。
そのとおりです。実際、アルバムの中には「子どもの写真」はたくさんあっても、「子ども自身が撮った写真」はあまりないのが普通だと思います。それでは「親の目線」の記録で、「子どもの目線」が残りませんね。
子どもは「感動」を積み重ねて成長します。その「感動」は「発見」によって生まれます。その子が何を見つけて何に感動したのか、その記録となるのが、子ども本人が撮った写真です。
成長の過程で「子どもの目線」は変わっていきます。ぜひ、使わなくなった古いデジカメやケータイを渡して、幼い頃から自分で撮影させてみてください。そして、自分が撮った写真の中からお気に入りの写真を選ばせ、アルバムを作ってみましょう。それこそ、子どもが大人になったときに自分の成長を振り返るための大切な記録(宝物)になります。
---アルバム作りも「フォトセラピー」の一環なんですね。
デジカメの普及によってたくさん撮ることが当たり前になりましたが、撮りっぱなしにはせずに、ぜひお気に入りの写真を選んでアルバムに残してください。「選ぶ」作業があなたの思い出をより輝かせることになりますし、アルバムに残して、後からそれを眺め、そのときの自分の気持ちを思い出したり、家族で語り合ったりするのも、大切なフォトセラピーです。
そしてもっと広い意味では、こうした一連の行為が、写真を使って自分で自分を育てる「ピクチュアル・エデュケーション」にもつながるのだと私は考えています。
後編では、誰でもできる「フォトセラピー」の実践方法について、お伝えします。>>>後編へ【「フォトセラピー」で元気になろう~実践編】
お話を伺ったのは なかにしあつこさん
日本フォトセラピー協会 代表理事。大手出版社にて教材企画や指導法開発に携わった後、独立。写真による心理療法「フォトセラピー」を日常に応用するため手法を考案し、情報を発信している。
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