フォトセラピー」という言葉をご存知ですか?写真を撮ったり、撮られたり、見たり、見せてもらったりすることで癒しや活力などを得、人生を豊かにしていくことを言います。そんな「フォトセラピー」の世界について、日本フォトセラピー協会代表のなかにしあつこさんにお話を伺い、2回シリーズでお伝えします。1回目は、私たちが気軽にできる「フォトセラピー」の意義や目的について、お伝えします。


「フォトセラピー」ってそもそもなあに?

日本フォトセラピー協会代表 なかにしあつこさん
お話を伺ったのは、日本フォトセラピー協会代表 なかにしあつこさん

---「フォトセラピー」とは初めて聞く言葉ですが、以前からあったのでしょうか?


「フォトセラピー」という概念自体は古く、写真が発明された十数年後には生まれたといいます。20世紀半ばには、欧米で芸術療法の一つとして臨床心理の現場で行われるようになりました。

一般の人が気軽に利用する方法として普及してこなかったのは、現像やフィルム代にお金がかかり、上手に撮るためには特別な技術が必要だったため、「特別なときに撮るもの」というイメージがあったからです。


---「フォトセラピー」が身近になったのは、デジカメの普及が大きいのでしょうね。

そうです。その主な理由には次の3つがあります。

(1)たいていのことはカメラが自動でやってくれるので、誰もが簡単にキレイな写真が撮れる
(2)枚数を気にせず、たくさん撮れる
(3)特殊な技術が不要で、カメラも手軽に持ち歩けるので、気負わずに撮影できる

そのため、感動や発見をそのまま写せるのです。また、たくさん撮るとその中から自分にとって「好きなもの」と「そうでないもの」を選ぶことになりますが、この「お気に入りの1枚を選び取る」という行為が、フォトセラピーの重要なファクターなのです。

写真を日常生活に生かすには、自分の気持ちや感動を「いかに写し撮るか」。そして撮った写真を「いかに使うか」にあります。自分の一番ステキな顔写真を持ち歩く、一番良く撮れたイチオシの写真を飾ったり、人に見せて会話する、こうした行為によって、その時感じた感動が心に定着します。この「感動の定着」が心に癒しをもたらし、元気を与えてくれます。それがフォトセラピーなのです。


「フォトセラピー」にはどんな行為があるの?>>次のページへ