フリーランスのサイエンスライターとして活躍する森山和道さんは、3年間にわたって、有料メルマガ「サイエンス・メール」を発行しています。読者をいかに集めて、どうやって運営されているのかをお伺いしました。
赤字になったら廃刊する
それだけ決めて、発行に踏み切った
サイエンスライター、森山和道さんのプロフィール/広島大学理学部地質学科卒業後、NHKにディレクターとして入局。教育番組やポップな科学番組などの制作に従事。26歳で独立し、フリーライターとして活動を開始。科学技術分野の取材執筆を得意とする。科学を楽しむ、有料メルマガ「サイエンス・メール」の発行・編集人。科学技術の研究者インタビューを独自の切り口で、毎月配信中。 |
「経費は、外注している録音起こしと取材謝礼、交通費、それと自分の人件費と資料代です。赤字にはなっていません。」収入から、自分の時間経費を差し引いても赤字にならない、ココは重要です。継続には、やはり利益が必要です。
メルマガが、そのまま書籍化!
メルマガの内容がそのまま書籍化された「クマムシを飼うには 博物学から始めるクマムシ研究」 |
メルマガ継続の秘訣をお伺いすると、「毎週発行するのは、意外と大変です。しかしながら、大変さが分かる人にとっては、私に対する信用になっているのではないでしょうか。フリーランスに仕事を発注する立場から考える、相手がちゃんと継続して仕事をする人間かどうかの担保となるような何かが必要ではないでしょうか」という答えが返ってきました。仕事を発注する前に「信頼できる人」という評価をもらえることは、フリーランスにとって、非常に大きなことになります。
森山さんは、ご自身の興味の対象である科学を専門分野にして、その専門性をさらに深める活動を有料メルマガを通して行っています。とてもよいバランスと仕事の循環、そして、研究者や同じ興味を持つ人たちとのつながりを拡げられているように思いました。それは、有料メルマガから得る購読料の何倍もの価値を生んでいるのではないかと思います。
現在、「サイエンス・メール」では、「コケ」の研究者の方の話を配信中。その次は「ウナギ」の研究の話が予定されているそうです。動物や生物の世界は、不思議ワールド。ご興味にある方は、森山さんのメルマガを覗いてみてください。(1ヶ月間無料購読できます。)
収入源を増やす方法の第1回目は、定期収入を得る方法として、有料メルマガを採り上げました。無料メルマガを発行したり、ブログにコンテンツをストックしている方は、コンテンツの商品化を検討してみてください。有料メルマガは、特にライターの方や本にしたいコンテンツがあるという方にオススメです。
連載の第2回目は、「経験やノウハウをセミナーや講座にして稼ぐ方法」をお届します。