ブログは、個人を対象に、あっ言う間に普及しました。日本のブログ人口は、総務省の発表によると、2006年3月末時点で868万人。半年前の集計結果と比較すると、数字上ではなんと倍増しています。個人の日記ツールとして、簡単に開設・更新できるWebサイトとして定着する一方で、企業は、ブログの機能をビジネスに役立てようとしています。

このブログのビジネス活用を、独自に編み出し、みごと資金ゼロ・経験ゼロ・人脈ゼロの状態からの起業に成功した方がいます。「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」の著者、横須賀てるひささんです。横須賀さんは、2003年7月に行政書士として、独立・開業をしました。その後、“3年は食えない”と言われる行政書士起業を、ゼロからのスタートにもかかわらず、半年で軌道に乗せ、独立3年目にして、3つの事業体を運営、3冊の商業出版を実現しました。

ブログをどのように使って、仕事を増やしていかれたのか?
横須賀さんの「ブログ営業術」とは?

その質問を持って、インタビューに行ってきました。そこで、お話いただいた体験談は、行政書士・資格ビジネスにとどまらず、さらに、フリーランス・個人事業にとどまらず、事業経営の原点と思えることを数多く伺うことができました。

プロフィール

行政書士 横須賀てるひささん
 
横須賀 てるひさ(よこすか てるひさ)
1979年埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部卒。行政書士。
ベンチャー企業を経て、23歳で行政書士横須賀事務所を開業。行政書士として、会社設立手続をはじめ、独自の手法で、起業家支援ビジネスを展開。現在、行政書士横須賀事務所、有限会社パワーコンテンツジャパン、LLPパワーコンテンツパブリッシングの代表を務める。
著書に、「小さな会社の逆転戦略 最強のブログ営業術」、「株式会社はじめての設立&かんたん登記」、「新会社法で儲かる仕組みをつくる方法」などがある。

<資金ゼロ・経験ゼロ・人脈ゼロ>からの起業

本題に入る前に、横須賀さんが、なぜ<資金ゼロ・経験ゼロ・人脈ゼロ>から独立開業に至ったのか? そこから現在までの経緯を、時系列でご紹介します。

■行政書士の資格取得から独立決意まで
大学3年 21歳 ・法学部で行政法を学び、行政書士の資格を取得。 ・将来的は独立もありか、と漠然と考えていた。
大学4年 22歳 ・就職活動中、行政書士の求人は皆無。経験を積もうと一般企業を探す。国家資格を評価されると思ったら、面接で"いずれ独立するつもりなんでしょ?"と言われ、逆効果。大手企業をあきらめ、小さなベンチャー企業に就職を決める。 ・8月から、内定企業でバイトを始める。
2003年4月 ・大学を卒業し、正式入社。
2003年5月 ・入社後1ヶ月目、突然、社長に“君は、うちの会社に向かない!”と言われて首になる。 ・ショックで、躁鬱状態に陥り、家に引きこもる。
2003年7月 23歳 ・行政書士の先輩の仕事を手伝う。 ・独立開業を決意する。


法学部に在学中、行政書士の資格を取得した横須賀さんは、将来、独立も視野に入れ、就職活動の結果、一般企業での経験を積もうと、ベンチャー企業に就職します。

しかし、正式入社後に、会社を首になってしまいます。しかも、その間たったの1ヶ月。不当解雇です。ショックで、家に引きこもって約3ヶ月を過ごしたそうです。

「引きこもりと言うか、躁鬱状態になりました。首になって、行く所がないんです。無気力のまま家にいました。そんな時に、行政書士の登録完了通知が届いたんです。会社を辞める前に登録申請をしていました。再就職はしたくなかったので、行政書士での独立を考え、ネットで情報収集を始めました。メーリングリストを見つけて自己紹介を書いたら、1ヶ月半位して、ある行政書士の方から、仕事を手伝ってもらえないかというメールをもらいました。それで、久々に家から出ました。」

そこで、実際の仕事内容や書類作成の方法を知って、“これならヤレル!”と思い、独立を決意されたそうです。しかし、その時、十分な資金もなく、実務経験は1ヶ月。勿論、顧客を紹介してもらえるコネクションもありませんでした。

“3年は食えない”と言われる行政書士起業を
ブログが変えた

横須賀さんは、試行錯誤の結果、ブログを立ち上げます。それが、結果的に、加速成長をもたらすことになります。

■開業から現在までの3年間
2003年8月

24歳

行政書士横須賀事務所を開業。   売上、2万5千円に愕然!
2003年9月
・ブログを立ち上げる。 売上は、月7~15万円位を行ったり来たり。 ★一度目のターニング・ポイント!
2003年12月
・ブログ立ち上げから3,4ヶ月目、効果が出てくる。
2004年初旬
・業務がなんとか軌道に乗る。
   秋
25歳
・月の売上が100万円を超える。 ★二度目のターニング・ポイント
2004年12月
・「ブログ営業術」をテーマに出版企画を書き上げる。
2005年4月
・「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」(技術評論社)を出版。2万部を超えるベストセラーとなる。 ・ライブドア起業塾の講師を担当。最年少講師となる。
2006年4月
26歳
・「新会社法で儲かる仕組みをつくる方法」(イースト・プレス)を出版。 ・「株式会社はじめての設立&かんたん登記」(技術評論社)を出版。 売行き好調、既に3刷が決定。
2006年5月
・LLPパワーコンテンツパブリッシング設立。 出版プロデュース事業をスタートさせる。


独立開業から3年が経過した現在、以下の3つの事業体を運営し、一方で、3冊の商業出版を実現。今年の5月に出版された、行政書士として初めての実務書「株式会社はじめての設立&かんたん登記」は、(このジャンルにおいて)異例の売れ行きです。

■3つの事業
1.行政書士横須賀事務所:会社設立を専門とする行政書士業務
2.有限会社パワーコンテンツジャパン:独自メソッドによる起業支援事業、ビジネスブログスクール
3.LLPパワーコンテンツパブリッシング:出版プロデュース事業

横須賀さんは、不当解雇のショックから立ち上がり、未経験からの独立開業を見事に軌道に乗せました。そして、現在、行政書士から社長へと、事業家へステージを移しています。

横須賀さんのターニング・ポイントには、何が起こり、ブログをどう活用していったのでしょうか? いよいよ、本題。次ページへ続きます>>