ジャンルによって出版社を選ぶ
もう一つは、出版社にはジャンルによって得手、不得手があることを知っておくこと。これも大切です。ビジネスモノが専門というところもあるし、海外モノが比較的多いというところもあります。逆に、小説が得意という出版社も無いわけではありません。どこなら一番出版の可能性があるか、よく考えて持ち込む出版社を選ぶ必要があります。以上、今回は、出版社へ企画の売込みをする場合に心得ておいて欲しいポイントをお話しました。
次回は、いよいよ最終回となります。この講座の第1回目のサブタイトルに、「夢の印税生活」とありましたが、新人の方が本を書いてどのくらいの収入が得られるのか。最後に印税の相場についてお話します。
それでは、今回のところで何かご質問はありますか?
ガイド:
アドバイスを色々いただき、ありがとうございます。
自分の企画をどこの出版社へ持込んだらよいのか、出版業界に精通していないと、それを見極めるのは難しい作業になりそうです。
出版社の得意ジャンルを調べようとすると、書店やネットで類書を探して出版社をチェックするぐらいしか思いつかないのですが…。何か業界情報を得るよい方法というのはありますか?
大森:
先に申し上げたように、出版社の編集者を誰かに紹介してもらうのが一番早いと思います。あとは、大手書店の販売サイトの検索機能を利用するやり方。例えば、株関連だとします。「株」「儲かる」と入れると、一覧が出てきて、この中から、出版社名を拾っていく、という方法がありそうです。
もう一つ、どこでもいいから出版社に持ち込んでみます。電話でもいいのです。多分断わられるでしょうが、その時に、「すみません。こうした本をよく出している版元はどこでしょう」といって教えてもらうという手もあります。人に聞くのが、一番早いということです。
ガイド:
編集者へ熱意を伝えるために、企画書は郵送より持参して、担当者へ手渡した方がいいでしょうか。
大森:
知り合いか、紹介された編集者の場合は、担当者へ手渡した方がいいのは確かです。その方が、熱意は伝わるでしょうし、興味をもってもらえる可能性も高いはずです。ただ、いきなり「手渡し」は無理でしょう。熱意が空回りすることもあります。
ガイド:
そう言えば、1月の記事コラムでご紹介した「SEのための図解技術」の著者、開米瑞浩さんは、メルマガで活躍後、企画を出版社に持込み、その場で創刊雑誌の連載が決定(ご本人もホント?と思うほどスムーズに)。そして、その連載が好評となり、昨年出版へ。
All About「ビジネスへのネット活用(現「IT業界トレンドウォッチ」」の旧ガイドの藤田幸江さんも、取材記事「注目情報:出版への道は遠くない…」の中でご自身の出版体験を披露。“大手だから相手にしてもらえないだろうなどと思わず、積極的にアタックしてみましょう!”とコメントされています。
※出版社へ送った「企画書」も公開中。
やはり、“躊躇せず、アクション!を起こす”ことが、チャンスを作り、「幸運」を引き寄せるということですね。
■連載のバックナンバー
第1回:出版企画は、誰がどのように立てているのか?
第2回:売れる本の3要素とは
第3回:何をテーマに書いたら売れる?
第4回:出版社は、どうやって書き手を見つけているのか
第5回:出版社への売込み方法
第6回:気になる印税、新人は何%?
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