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開米瑞浩さんに聞く、図解の技術と使い方

本屋さんへ行くと、「図解で考えよう!」という本がズラリ。ちょっとしたブームです。そこで、「SEのための図解技術」の著者、開米瑞浩さんに、「ナゼ今図解なのか」「図で考えるとは」についてお伺いしました。

執筆者:塚田 祐子



本屋さんへ行くと、「図解~」と書かれた本が平積み台に並んで、ちょっとしたブームになっています。しかし、このブーム、今までとは違う点があります。これまで「図解!」というと、“難解な話を図で分りやすく説明した本”のことでした。しかし、今注目されているのは“図解して考えるノウハウを教える本”なのです。

図解表現は、直感的に分りやすくするための伝達手法というだけでなく、“考えるための道具として使おう!”というのが、これまでとの大きな違いです。

そこで、「SEのための図解技術」の著者、開米瑞浩さんに、「ナゼ今図解なのか」「考える道具としての図解技術とは」についてお伺いしました。

プロフィール

1967年、埼玉県生まれ。東京大学理科1類(中退)。中小ソフトハウスにて制御系のプログラマー、SE業務を経験した後、1995年に独立。Webサイトの企画・制作業務、SI技術者向けの技術教育コース開発、業務用アプリケーション開発などを経て、図解思考のノウハウを蓄積する。
2003年、合資会社アイデアクラフトを設立。MPCメソッドによる『実践!図解思考法講座』を展開中。
・著書:「SEのための図解技術」2003.7月/翔泳社

<INDEX>
図解の技術は、今や必須スキル!
1. 図解の技術はSEの必須スキル!
2. 設計図を書けるSEが少ない
3. 「論理的な思考」が必要になってきた!
4. 言葉で考える、図にして考える、その違いは
5. 考える道具としての図解技術をマスターするには
6. 高校生以上の全ての人に学んで欲しい
7. フリーから経営者へ、今後の展開は?
8. 図解技術を体系化するまでのストーリー

図解の技術はSEの必須スキル!

---SEの仕事に必要な図解技術というのは?

SEは、こういう問題がある、それをこういった方向で解決しよう、と方向性が固まった段階で、それを実際にシステムにするための「設計図」を作ります。しかし、決まっているのは、おおまかな部分で、細かいことは決まっていません。

それを決めるために、いろんな人とのコミュニケーションを通して調整していくことが必要になってきます。調整するためには、意思疎通を図らなくちゃいけない。意思疎通を図るためには、意思疎通を図れるような「設計図」の書き方があるので、表現技術というのが必要になってくるんです。

---SEの方が書く図というのは?

SEの設計書に出てくる図表は、プレゼンや企画書で使う図とはかなり違います。企画書だとキャッチフレーズをパーンと入れて、それが訴求できれば目的達成ということもあるから、細かいことを書かないじゃないですか。

それに対して、SEが書く図というのは、複雑なシステムの構造を表したり、その構造物を間違いなく構築して運用するための「設計図」なんです。

これは(※図例1)、Webのショッピングサイトの注文の流れをチャートにしたものです。いろんな情報があっちこっちからやってきて、その情報の種類と流れを示したものです。SE業務では、こういう図をよく使います。

SEの設計図


設計図を書けるSEが少ない


---優秀なSEの方でも、図にすることが苦手ということもありますか?

ありますね。例えば、適切な表現でシステムの概念をまとめられる人というのは少ないです。

作るものが単純だった一昔前であれば、簡単な表形式にするぐらいで対応できました。でも今は、システムが比べ物にならないくらい複雑な構造になってきているので、人に説明しやすい表現ができるかどうかによって、クライアントやスタッフとのコミュニケーションにも大きく差が出てきます。

---クライアントに対する説明と、制作スタッフへの説明に設計図が必要なわけですね。両方同じものですか?

違います。プログラマーへの説明は何とかできても、クライアントである一般の人に理解してもらえるよう、分かりやすく説明するのが苦手な人が多いんですよ。

では、ナゼ今図解なのか?、その答えは、次ページへ>>
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