戦略のメリット、戦術のデメリット
マーケティングは戦略的に考えよう! |
それには理由があります。
前にもお伝えしたようにマーケティングとは“儲け続ける仕組み”です。ですから永い間に亘って結果を出し続ける必要があります。この常に結果を出し続けるためには“戦略”が重要になってくるのです。ところが多くの企業は“戦略”というよりも“戦術”に捉われています。他社でうまくいった成功事例=戦術を寄せ集め、自社に取り入れて入れていく。確かにこの方法でも短期的に効果が上がることはあるかもしれませんが、長期的な効果については疑問です。成功している手段や方法というのは多くの企業が真似することによってすぐに陳腐化していくからです。
また、戦略というのは自社の環境に合わせて最適な戦術を“考えていくこと”ですから、外部からは見えずに競争優位を永い間保てるというメリットがある一方、戦術は具体的な手段や方法なので外部から見ることが可能であり、成功すれば他社からすぐに真似されやすいというデメリットがあります。ですから戦術のみで戦っている企業はいつライバル企業から蹴落とされるかという不安が常に付きまとうことになります。
以上のような理由からマーケティングは戦略的に考えることが重要であり、戦術的なマーケティングを採用している企業は一刻も早く戦略的なものにシフトする必要があると言えるのではないでしょうか。
この『よくわかるマーケティング講座:戦略編』では、個々のマーケティングテクニックである戦術に捉われるのではなく、儲け続ける仕組み作りである戦略にフォーカスして、その枠組みをお伝えしていきたいと思います。
次回はマーケティング戦略の第一歩、『自社の武器を知る』をお届けしていきますので、お楽しみに!
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