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日本初!?の世界基準「東京ツインパークス」(2ページ目)

江戸時代の大名庭園、浜離宮。その真正面にそびえ立つタワーマンション「東京ツインパークス」。話題づくめのタワーマンションが世界基準と言われる所以はどこにある?

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

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「東京ツインパークス」の概要

旧JR汐留貨物駅跡地。31haにも及ぶ国内最大級の再開発の一環としてプロジェクトがスタート。事業主は三菱地所、三井不動産など数社によるJVである。施工に大成建設が、設計は三菱地所設計が携わった。

地上47階建てのツインタワーは2002年9月竣工。前述した1階共用部や、ビュー(ジャグジー)バス付ゲストルームなどそれまでの集合住宅では見ることのできない斬新なグレードが話題を呼んだ。

現地横にはJR山手線や東海道新幹線を含む線路が幾本も走っている。「交通騒音は住宅用不動産として大きなマイナス要素である」というセオリーを最新設備の性能と世界基準のグレードをもって覆した。分譲住宅の価値を変えた点も見落とせない。
「東京ツインパークス」は都心のマンションの資産性に新たな視点を見い出した


総戸数1,000戸という特大のスケール

分譲当時、そのスケールゆえ「東京ツインパークス」は様々な側面で話題になる。マンション販売に欠かせないセールスプロモーションなどではその露出量はもちろんのこと、さまざまな新手法もその後業界に影響を与えた。

青田売りに欠かせない仮設のモデルルームにおいても、世界的に著名なインテリアデザイン事務所を起用。専用部の壁をほとんどアクセントウォールで仕上げるなど、オプション自体がそれまでの発想をはるかに超えるレベルだったと記憶している。

おそらく、海外の高級コンドミニアムで居住経験がある人なら「ようやく東京でも」と期待の持てるテイストだったに違いない。が、そんなメニューの数々もすべて1,000戸というスケールが前提にあったことは否定できないだろう。

入居が始まり、まだ10年と経たない。例えば、この大型タワーマンションがどのように維持管理なされるかなど、「東京ツインパークス」は新たな角度からこれからも注目され続けていくだろう。

JR山手線「浜松町」駅から向かうと公園越しに現地(奥)がある。南に隣接するイタリア公園

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