ヴィンテージマンションの代表格「広尾ガーデンヒルズ」。前編 では、その魅力の源泉を探ってみたが、後編は昨今のマーケット動向を中心にお伝えしよう。最近の購入者は30代や40代が珍しくなく、マンション内の世代交代がゆっくりと進んでいるようだ。

広尾ガーデンヒルズ
広尾ガーデンヒルズ:左から時計回りにサウスヒル、ウエストヒル、ノースヒル、イーストヒル。そして中央の2棟がセンターヒル。


ウェイティングリストは約1.2倍に

センターヒル地下駐車場入り口
ガーデンヒルズの駐車場はすべて平置き。待つ必要がなく、女性ドライバーにも優しい
ヴィンテージマンションは、売りが出る前に購入意思を示す「待ち客」が多い。麻布リアルプランセンター(三井不動産販売)の坂元氏によれば「ガーデンヒルズの待ちリストは、昨年の約1.2倍。増加傾向にある」と言う。

「とくに住み替えの方は、×棟の×階以上と希望がかなり具体的」。よく知る人ほど狙いを定めて待っている。

一方、売りに出ている戸数は常時5戸前後。20~30戸ほどあった昨年に比べるとかなり減少している。「買い手が付くまでの期間が短くなっている」(同氏)ことが理由のようだ。

したがって、需要に対し供給が追いついていない、という見方もできる。その需給バランスが反映されてか、価格は「昨年よりも成約ベースで、10%前後上昇傾向にある」(同)。

人気の高いサウスとセンター

サウスヒルにはゲートが設けられ、脇には警備員が常駐している
棟別の人気では「サウスヒルとセンターヒルの引き合いが相変わらず根強い」(同)。サウスヒルは広さ、グレード、セキュリティすべてにおいてガーデンヒルズ内でも別格的存在。そのステイタスは磐石だ。

かたや、センターヒルは敷地中央に位置するものの、配棟が考慮されているため眺望が良い。ガーデンヒルズの風情そのものを借景にできる最高のポジションにある。

さらに上層階南側には、有栖川公園の緑から湾岸お台場まで眺望が一気に開ける。この広い東京において、絶景が得られる数少ない場所なのだ。

「部屋から何が見えるか」はマンション住まいにおける大切な要素のひとつ。ガーデンヒルズにおいても東京タワー伝説(=高い市場性)が健在のようである。

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