カモミール・ジャーマン
ピーターラビットのお話にも出てくる「カモミールティ」。ヨーロッパ人にとっては家庭内の常備薬のようなお茶。 |
キク科の草本
水蒸気蒸留にて採油
ハーブティで最も有名なのがこのカモミール・ジャーマンではないでしょうか。カモミールとは「地面のりんご」という意味のギリシャ語に由来します。それは葉がりんごに似た芳香をもつからで、このフルーティな香りは印象深く、ガーデニングで楽しむ人も少なくないはず。一方、カモミール・ジャーマンのエッセンシャルオイルというと少しマニアックかもしれません。
このエッセンシャルオイルはまず見た目からかなりインパクトがあります。
それはオイルの色。墨のような、インクのような、濃い紺色をしています。このような色のエッセンシャルオイルは、通常使うオイルでは珍しい。香りもかなり薬草っぽく、心地よい印象からは遠いものかもしれません!だからこそ、いかにも「効きそう!」というセラピーにはふさわしい植物です。
ちなみ、アロマテラピーで使われるもう1つのカモミールが、カモミール・ローマン。香りはこちらの方が使いやすいかもしれませんね。⇒ カモミール・ローマン
カモミール・ジャーマンのアロマ効果
お風呂でゆっくり薬草風呂。 |
また、腹痛や消化機能が落ちてるときには、背中や腹部を軽くマッサージしてもGood。また、筋肉痛や関節の痛みにはカモミール・ジャーマン入りのアロマバスでリラックスしてみましょう。
◆注意
カモミール・ジャーマンは濃紺色。ハンカチなどに落とすとシミがつきます。何度か洗濯すれば目立たなくなりますが、完全に落ちないこともあります。
◆ガイドからひとこと提案
かなり濃度を低くすることで、リンゴのような香りになります。ラベンダーとのブレンドは、香りに柔らかさが出て、フローラルな要素がプラスされます。使いやすくなりますよ。
参考文献
『ハーブ事典』レスリー・ブレムネス著 樋口あやこ訳(文化出版局)
『アロマテラピーマッサージ・ブック』クレア・マクスウェル=ハドソン著 前田久仁子訳(河出書房新社)
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