節分の豆まきに落花生をまく? の謎

まさか、節分に撒かれるとは…。ビールの友・落花生の実(ピーナッツ)は土の中で育ちます。

まさか、節分に撒かれるとは…。ビールの友・落花生の実(ピーナッツ)は土の中で育ちます。

新婚のAさん夫婦。初めて迎える節分を前にして、こんな出来事がありました……。

夫「ただいま」
妻「お帰り~。あれっ落花生?…おつまみ買ってきたの?」
夫「違う違う。もうじき節分だから」
妻「節分だと落花生が食べたくなるの?」
夫「違うって!一緒に豆まきがしたいから!」
妻「なのにどうして落花生?」
夫「鬼は~外ってするため!!」
妻「???」

話が全く噛み合いません。大多数の方が妻同様「夫よ何を言ってるの?」と感じるかもしれませんが、「そうだ!夫の行動は正しい」とエールを送る方もいるのです。

また「違う!節分には太巻きを食べるの!」と主張する方はこちらもご覧ください→「恵方巻(丸かぶり寿司)の謎を解明」

では、Aさん夫の行動を解明しましょう。

【 INDEX 】
北海道・東北・信越地方では落花生で豆まき?
節分に落花生を撒く……実はとても合理的
豆は殻付きの状態で数えるの?中身で数えるの?
いつ・どこで・なぜ落花生を撒くようになったのか
 
 

北海道・東北・信越地方では落花生で節分の豆まきをする!?

本当に落花生で豆まきをしているのか? ガイド自身、「落花生だと小さい子でも安心なのでいいですよ」とか「掃除が楽だから落花生にしました」という話は知っていましたが、風習として存在するものなのか気になります。

友人・知人に聞いても限界がありますので、ネット上で幅広くリサーチしてみた結果、なんと、北海道、東北、信越地方ではおよそ8割以上の方が落花生を使っているらしいのです。また、九州(特に鹿児島県と宮崎県)でも3割程度の方が落花生を撒くらしいということが分かりました。

 

節分に落花生を撒く……実はとても合理的なのでした

家庭では落花生が主流の地域でも、寺社ではさすがに大豆を撒くそうです。家庭用豆まきのルールもチェックしてみてくださいね。
北海道、東北、信越地方では当たり前の落花生による豆まき。その実態を調べているうちに驚きの発見がありました。
 
  • 落花生は殻付きのままで撒きます
  • 撒いた落花生を拾い集めて食べます

大豆の場合、撒いた豆と食べる豆とは別という方が多いのですが、落花生の場合、撒くものと食べるものが一緒なのです。

なるほど、殻付きですから中身はきれい、大きいから拾うのも簡単、小さなお子さんでもそこそこ安心。とても合理的なシステムです。そこで、疑問が……。

 

豆の数え方は落花生の場合、殻付きの状態で?中身の数?

年の数だけ豆を食べますが、落花生の場合、殻ごと数えるのか?それとも中身(ピーナッツ)で数えるのか?気になりませんか。

早速リサーチしてみたところ、ほとんどの方が殻付きの状態で数えるそうでして、中身を出して数えるのは、地域性というよりも家庭での習慣という感じです。「年を重ねると量が多く、吹き出物や鼻血が心配になる」という切実なご意見もありました。

 

いつ・どこで・なぜ?節分で落花生を撒くようになったのか

雪国では鬼も大変?豆まき事情も変わるのです…
北海道、東北、信越地方では、節分にスーパーでも落花生が並ぶのが当たり前となりもはや節分の風習として定着したそうですが、伝統的な大豆から落花生に変化したのは「昭和30年代、北海道から」(全国落花生協会)だそうです。

なぜ北海道なのか? 開拓文化で物事を合理的に考える道産子は、「雪の中でも落花生なら拾いやすい」「食べ物が粗末にならない」「大豆は夏の豆だが、落花生は秋冬の豆。カロリーも高いので寒い地域で好まれる」などの理由から落花生を撒くようになり、それが雪の多い東北や信越地方にも広がっていったようです。

鹿児島県や宮崎県でも落花生を使う方が多いのは、「鹿児島に落花生の産地があるから」という説が有力でした。

また、「掃除しやすい」「無駄にならない」「小さい子がいるから大豆より安心」などの理由で落花生を用いる家庭も全国的にちらほら。これはそういったおすすめ情報によるものと思われます(ガイド自身、そういう情報をメディア発信したことがあります)。

これで、最初に登場したAさん夫妻のやりとりにも納得がいきました。Aさん夫は北海道出身です。
 
何これ?……はい、節分ですから。
ちなみに、北海道ではチョコレートなどのお菓子を撒くのも人気だとか。開拓精神が息づく文化背景が、次々と新しい“波”を起こしているようです。

■こちらも新しい“大波”です
「恵方巻(丸かぶり寿司)の謎を解明」
■やはり、伝統は大事にしてください
「豆まきの作法」



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