皆で、ウイスキーの数字を底上げしようぜ
¥20,000と高いが、わたしの大好きなシングルモルトのひとつ、山崎18年 |
これまで「真実のシングルモルト・ランキング」(2006年度)、「最新のシングルモルト・ランキング10」(2008年度)をお伝えしてきたが、シングルモルトの数字は落ち着いてきた。そしてよく飲まれているブランドも固まった。
2009年でお伝えするのは1万ケース以上のものだけとした。1万以上の数字であるならば、スタンダードなバーならば大体は置いてあるだろうとの勝手な判断である。つまり人気のシングルモルト・ウイスキーだけに絞ってしまった、という訳だ。
しつこいようだが、数量だけでウイスキーの善し悪しを語れるものではない。販売数量は少なくても名品はたくさんある。だが、やはり売れなければウイスキー事業は成り立たない。
ウイスキーファンはこの数字を見ていろいろな感慨を覚えるだろう。真にウイスキーを愛するならば、1万ケース以上のブランドがたくさん増えるように、皆が飲み、いろんな人にいろんなブランドをすすめることだ。
得意気にマニアぶらないで、ウイスキーはおいしくて、良いものだと、若い人や入門者に広めていただきたい。
ブランド | 2009年度 | (2008年度比較) | |
1. | 山崎 | 180,000 | (+35,000) |
2. | 余市&宮城峡 | 45,000 | (-2,000) |
3. | ザ・マッカラン | 38,000 | (-2,000) |
4. | ザ・グレンリベット | 18,000 | (±0) |
5. | グレンフィディック | 15,000 | (±0) |
6. | 白州 | 14,000 | (+2,000) |
7. | ボウモア | 12,000 | (+1,000) |
8. | ラフロイグ | 11,000 | (+1,000) |
*メーカー広報および正規輸入代理店・販売元発表数量*数字はC/S(1ケース=700mlおよび750ml×12本) |
数字が落ち着いてきた中で、山崎だけは別格だ。日本では18万ケース、海外では2万5千ケース。今年度2010年は海外で3万ケースが見込まれている。
その他では白州が地道に数字を伸ばしている。2006年度は7,000ケースだったのだから、3年間で2倍の伸びだ。
さて1万以下のブランドで上位にあるのはトマーティン、タリスカー、グレンモーレンジ、ハイランドパーク、アードベッグなど。この中ではタリスカーが数字を上げつつある。
蛇足だが、角瓶の今年の300万ケースで出荷調整ってのはやはり凄い。
関連記事
主要ウイスキー・ランンキング/2011シングルモルト・ランキング/最新2011
最新のシングルモルト・ランキング10
真実のシングルモルト・ランキング