グレンロッシーのブレンデッドは面白い。
さてウイスキー。まずは80年代のグレンフィディック(¥1,800)。そして現行のグレンフィディック12年(¥1,200)。このふたつを飲み比べて、やたら昔はなんとか、といった訳知りなことは言わず、静かにしみじみと味わってみるといい。それでまた、やはりオールド・ボトルのバルヴェニー10年(¥2,200)を飲む。
この80年代のバルヴェニーは私の好きな香味のひとつ。モルティな甘味があり、メロウな一瓶だ。
本意ではないオールド・ボトルを紹介してしまったが、もう勢いでつづけてしまう。
80年代初頭のグレンロッシーの、なんとブレンデッド(¥1,800)なる一瓶。これはよく知られたシングルモルトのグレンロッシーとは全く異質な香味で、すでに香りからしてしょっぱい。非常に面白い。おそらく島もののモルトをガツンと効かせたブレンドなのだろう。
最後も80年代。コールバーン17年(¥1,600)。こちらは多くの人が喜ぶ味といえる。優しくて柔らかい味だ。極めて稀少な一瓶である。
おすすめウイスキーの紹介がオールド・ボトルばかりになって申し訳ないが、たまにはおゆるし願いたい。まあこんな飲み方をする夜もあるのだ。
はじめにも言ったが、『エヴィータ』はいかにも的なバーではない。マニアックなウイスキー・ファンが集まる店ではない。その証拠に、ウイスキーとカクテルの比率は半々である。
カクテルを飲みながら、ウイスキーのおすすめは何か、と会話しながら愉しく飲む店であると伝えておく。
亀島氏が優しく応じてくれるはずだ。
おすすめINDEXの『ガイドおすすめのバー 東京』も参考にしていただきたい。
BAR EVITA
東京都中央区銀座8-4-24 藤井ビル9階
Tel.03-3574-5571 18:00~2:00 日祝休
チャージ¥1,000、ウイスキー¥1,000~、カクテル¥1,000~、ヴィンテージ・マティーニ¥1,300
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