関節の老化とは?
ちょっとした動きや寒さなどで関節の痛みやきしみを感じたら早めに医師に相談しよう |
しかし、加齢やある関節部分だけを酷使し続けることで、関節部分でクッションとして働く軟骨や椎間板が壊れたり破れたり、磨り減ったりして激しい痛みと炎症による腫れなどを起こすことがあります。関節痛(関節にあるクッション役の軟骨が磨り減って骨と骨が直接ぶつかって激しく痛む)、椎間板ヘルニア(椎間板というクッションの中身が漏れ出して神経を圧迫する)、変形性脊椎症(椎間板というクッションがやせて薄くなりその両側の骨が神経を刺激して激痛をともなう)などの病気は、関節の老化によるものが多く、軟骨や椎間板などのクッションが水分を失ったりやせ細ってしまったことで起こります。
20代後半からでも発症が見られる「関節リウマチ」という病気は、関節の老化と同じような症状ですが、原因や治療法も異なります。毎朝手の指の第2関節が腫れたり、全身の関節が痛んだりこわばったりして微熱が続く場合は、早めに病院に行きましょう。
関節の老化を予防する食事と生活習慣
股関節は脚と上半身をつなぐ重要な関節。いくつになっても柔軟性を失わないように四股やスクワットで鍛えよう |
太り気味の人は、自分の体重を軽くすることも関節に負担をかけないポイントです。関節部分を冷やさずに血行をよくすることも、大切な関節に栄養を補給したり、老廃物を溜めないために重要です。
骨盤と脚をつなぐ股関節はとても大切な関節。相撲のしこを踏むようなストレッチやスクワットなどで股関節を柔軟に保ちましょう。
食事はタンパク質、カルシウムを中心にバランスのいい食事を心がけましょう。美肌のために摂っているコラーゲンやヒアルロン酸ももちろん、関節の老化予防にもサポートしてくれます。逆に言うと、関節や骨がコラーゲン不足だと、肌まで届かないこともありますから、美肌のためにも関節や骨を若く保っておく必要があるということですね。