高級マンション/高級マンショントレンド

高級マンションの共用部にフィットネスマシンは必要か(2ページ目)

マンションの特長でもある共用施設。総花的な設営はすでに見ないが、デベロッパーによってあまりに差が大きすぎる感も否めない。果たして本当に求められるメニューは何か。ライフスタイルがはっきりした高級マンションのオーナーならではの施設を考えてみよう。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド


高級マンションに求められる施設

屋上に設置した「平河町森タワーレジデンス」のフィットネスルームは永田町方向をながめながらのトレーニングとなる

屋上に設置した「平河町森タワーレジデンス」のフィットネスルーム。赤坂~霞が関方向をながめながらのトレーニングになる

高級マンションに求められる共用施設の条件は、まずエントランスからロビー、エレベーターホールに続く空間の、高級感と安全性である。内と外の中間に位置するゾーンはその建物のステイタスの象徴であり、セキュリティを強化すべき場所となり得るからだ。

次に、施設の必要性と維持管理のバランスを考えたい。毎月の管理費が10万円以上―そんな億ションが珍しくなかったのはバブルの頃の話。省エネも一般化した今、買う値段は高くても月々のコストを抑えたいと思うのは皆同じ。余分な施設やサービスは受け入れ難い価値観になりつつあると感じる。

しかしながら、高級マンションであれば、できれば備えていてほしいと思うのがバイリンガルのフロントスタッフとフィットネスマシンルームである。前者についてはあえて説明するまでもないだろう。


経営者は慢性的な運動不足!?

「平河町森タワーレジデンス」と同じく、「ラトゥール新宿」に導入されていたマシンは『ライフフィットネス』社製

「平河町森タワーレジデンス」と同じく、「ラトゥール新宿」に導入されていたマシンは『ライフフィットネス』社製

高級マンションの顧客は職業が経営者である割合が高い。彼(女)らの移動はたいてい車だ。昼間は会議と来客の応対で終わる。歩く機会そのものが少ないのである。しかも取引先との会食が多いとあっては、運動不足が重要なテーマとなるのも無理はない。

ジムなどどこにでもあるじゃないか、といわれそうだが、家を出て、移動して、また帰宅してという時間を考えると同じ建物にある便利さは大きい。女性なら化粧や着替えやらの手間を思うとなおさらではないか。

国にもよるだろうが、海外ではラグジュアリーレジデンスにフィットネススタジオは必須だという。世界中の富裕層を相手に住まいを提供してきた実績のある企業ほど、どのブランドのマシンを置くかさえもこだわりを持って取り組んでいる。

【フィットネスマシンのある新築高級マンション】
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「パークコート麻布十番ザタワー」が完成
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