葉牡丹(ハボタン)とは牡丹、それともキャベツ?

葉牡丹とは?

葉牡丹とは?


「ハボタン(葉牡丹)」という名前こそ付いていますが、ハボタンが牡丹の仲間ではないことは周知の事実ですね。ハボタンは江戸時代に野菜として持ち込まれた植物で、色鮮やかな葉が幾重にも重なる姿が、さながら牡丹の花のようであることから、この名前で流通するようになりました。

ハボタンはキャベツと同じように短い茎に大きい葉をつけますが、その葉は玉になりません。
学名のoleraceaは、キャベツやカリフラワーなどの起源種のことで、その中でハボタンはAcephala Group(観賞ケール)に分類されています。

《 ハボタン 》
学 名 :Brassica oleracea
別 名 :ハナキャベツ
原産地 :ヨーロッパ
科 名 :アブラナ科
属 名 :アブラナ属
花言葉 :祝福、利益
 

葉牡丹(ハボタン)の種類

ミニ葉牡丹
ミニ葉牡丹の寄せ植えも可愛い
ハボタンは明治以降現在に至るまで、改良によって様々な品種が作り出されています。葉の形状も、丸葉、半ちりめん葉、ちりめん葉、他に葉に鋸のような鋭い切れ込みのあるクジャク葉、サンゴ葉と呼ばれるものなどいろいろあり、東京丸葉系、大阪丸葉系、名古屋ちりめん系、切れ葉系というように分けられています。

品種が豊富になったことで、寄せ植えやハンギングバスケットの材料にされるなど、その用途も広がってきました。
 

葉牡丹(ハボタン)は一年草? 「踊り葉牡丹」とは

ハボタンというと、冬の庭を彩るのに使われる植物……いわば季節物として扱われがちです。園芸上でも、これまでは一般的に一年草に分類されていました。でも、実のところは条件さえ合えば立派に夏を越し、翌冬も楽しむことができる多年草なのです。

「踊り葉牡丹」というのをご存知でしょうか?「踊り葉牡丹」は、多年草であるハボタン本来の習性を利用したものなのです。

■踊り葉牡丹の作り方
葉牡丹の花
アブラナ科らしい、可愛らしい花をつける葉牡丹

ハボタンは春に「とうが立ち」、やがて花が咲きます。この花が咲き終わったら、花茎の根元で切り戻して、わき芽を出させます。
5月中旬頃に、※1根を切らないように注意しながら、※2大き目の鉢に植え替えます。このまま管理しつづけると、わき芽の先に葉が展開し始めます。

くねくねと伸びた茎の先にハボタンが乗ったような形となり、まるでハボタンが踊っているように見えることから「踊り葉牡丹」と呼ばれています。

※1.葉牡丹は移植を嫌うため、根鉢を崩さないようにします
※2.夏の夏の暑さや乾燥を防ぐため
 

葉牡丹(ハボタン)の育て方・管理方法

夏越しした葉牡丹
寄せ植えに使ったのは、前頁の葉牡丹。夏越しして、大株になった。「踊り」とは言えないまでも、ちゃんとわき芽にも葉牡丹がついている。
ハボタンが売り出されるのは秋~晩秋の頃です。
苗を植え付けてから冬の間、あまり成長することはありませんから、売り出されている状態がほぼ完成形とみた方が良いでしょう。
ですから苗を選ぶときには、より慎重に、良い苗を選びましょう。

■苗を選ぶポイント
  • 株元がしっかりしているもの(グラグラするものはNG!)
  • 病害虫がついていないもの
  • 葉が密にたくさんついているもの(まばらなものはNG!)
  • 葉の色ツヤが良いもの
  • 中心部の色が鮮明に出ているもの
買ってきた苗は、根鉢を崩さないように植え替えます。
植え場所は日当たりと水はけが良く、直接寒風が当たらないような場所が適しています。
水やりは、植えつけ時にたっぷり与え、その後は土の表面が乾いてから与えます。
早朝は水も冷たいので、午前中少し気温が上がってきてから与えましょう。

肥料は、観賞期である冬の間は必要ありませんが、「踊り葉牡丹」のように翌年も楽しみたい場合は、春の植え替え時に元肥として緩効性肥料を入れます。
また、春からはアブラムシやヨトウ虫などがつくことがあるので、株元にオルトランをまくなどして防除しましょう。
 
葉牡丹のハンギング
画像は、ハンギングバスケット協会岩手県支部が作成したもの
種から育てる場合、蒔き時は7月~8月頃です。ポリポットに3粒くらいずつ点まきし、発芽後に間引きをして1本にして育てます。育苗箱にばらまきする場合は、発芽後に間引きしていって、本葉が3~4枚になったら 根を切らないように注意しながら掘り起こし定植します。秋になり寒さに当たるようになると、葉の中央部が色づいてきます。

パンジー、ビオラ、アリッサム、プリムラ、デージー、アイビー、コニファーなど、ハボタンと同じく寒さに強い植物と組み合わせて、素敵な花壇や寄せ植えを楽しんでみましょう!

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