ブロッコリーの栽培・育て方

ブロッコリーは花のつぼみを食べる野菜

アブラナ科のブロッコリーは、花のつぼみと茎の部分を食べる植物です。カロテンや鉄、カルシウムなどが豊富に含まれ、栄養価が高い野菜として知られています。実は、栄養価が高いだけでなく生命力も高く、買ってきたブロッコリーをしばらく置きっぱなしにしておいたら黄色い花が咲いてしまったという経験をされた方もいるのではないでしょうか?

秋から冬にかけて育てるブロッコリーは、中心の花茎を切り取ってもわき芽が次々と大きくなり、長く収穫を楽しむことができます。また、早春まで株を残しておくと、菜の花によく似たつぼみができます。その部分を、おひたしなどにして食べることもでき、季節の変化とともに、異なる味わいを楽しませてくれる野菜です。
 

ブロッコリーの育て方・栽培スケジュール

ブロッコリー,栽培カレンダー

春まきは、害虫の被害に注意が必要です。

早春に種をまいて夏に収穫する方法(春まき)と、夏の終わりに種を撒き、冬に収穫する方法(秋まき)があります。春まき栽培は、害虫が活発に活動している時期と重なり、防虫対策が大変なので、家庭菜園で行う場合は、秋まきがおすすめです。
 

ブロッコリーの植え付け方法・栽培に準備するもの

9月を過ぎると、ホームセンターなどで苗が売られているのを見かけるようになりますが、ブロッコリーは、比較的発芽率が高いので、畑をお持ちの方なら、初心者の方でも、種からはじめてみてはいかがでしょうか?

種を苗床にまいて、あらかじめ苗を育てておき、それを畑に移植するという方法もありますが、苗床の管理や、移植の煩わしさを考えると、畑に直に撒いてしまう方法がおすすめです。

事前に、たい肥や有機質の肥料(油かす+魚粉等)を土にすき込んでおき、畝(うね)を作っておきます。畝を2本作る場合は、畝と畝の間隔を30cm空けるようにします。種は、葉物野菜のように、筋状にまくのではなく、30cm程度の間隔を空けながら、3~4粒ずつまき、軽く土をかぶせておきます。

プランターで栽培する場合は、苗からはじめる方が無難です。幅70cm程度のプランターでしたら、株間を40cm程度空けて、2ポット植えつけます。

 

ブロッコリー栽培時の手入れのポイント

寒冷紗,プランター

プランターを寒冷紗で覆う

畑で芽が出はじめたら、早目に間引きし、30cmおきに株となるよう調整します。よく、「かわいそう」とか、「もったいない」などといって、間引きをしない方がいますが、ここで間引きをしておかないと、後々、しっかりとした株に育ってくれません。最近、ブロッコリーのスプラウトといって、ブロッコリーの種をカイワレ大根のように発芽させたものが売られていますね? このスプラウトと同様、間引いた苗は、サラダなどにして食べることができます。間引きは、本葉が5枚出揃うまでに終えておきましょう。

9月から10月頃は、まだまだ害虫の被害に遭いやすい季節です。アブラナ科の害虫と言えば、「アオムシ」を思い浮かべるかと思いますが、具体的にはコナガやヨトウガの幼虫です。これらは、成虫であるガが葉に卵を産みつけることによって発生します。ですので、ガに卵を産みつけられないことが最大の防除法となります。プランターで育てている場合は、プランターを寒冷紗で覆ってしまうことで、ガの侵入を防ぐことができます。


あとは、早期発見・早期防除がいちばんの害虫防除法です。卵の段階で見つけて取り除いてしまえば、被害に遭うこともありません。日々の水やりのときなどに、しっかりと目を凝らして観察し続けることで、害虫の被害はかなり減らすことができます。
 

スティックセニョールはブロッコリーの親戚、栽培方法も同じ

ブロッコリーの親戚ロマネスコ

形が美しい‘ロマネスコ’

最近人気の「スティックセニョール」は、茎の長いブロッコリーのような形をしています。これは、ブロッコリーと中国野菜のカイラン(芥藍)とを掛けあわせた品種で、日本で開発されたものです。開発当初は日本では人気がなく、アメリカに輸出されましたが、現地で人気が高まり逆輸入されたというおもしろい歴史をもっている野菜です。

栽培方法は、ブロッコリーと同じですが、わき芽が次々と出てくるスティックセニョールは、ブロッコリー以上に長く収穫が楽しめる野菜です。また、ブロッコリーよりもクセがなく、甘みが強いスティックセニョールは、子供にも人気で、お弁当の彩り野菜などにも重宝しそうです。


ブロッコリーの親戚には、この他にも、山口県で開発された、中国野菜のサイシンと掛け合わせた品種、 「はなっこりー」や、イタリアのローマ近郊で開発された、カリフラワーと掛け合わせた品種、 「ロマネスコ」などがあります。

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