遮光ネットと寒冷紗

夏の日差し

夏の日差しを和らげる園芸資材は?

園芸店やホームセンターに行くと、ガーデニングや園芸用として様々な被覆資材が販売されています。中でも用途が広い「遮光ネット」、「寒冷紗」、「不織布」は、ガーデニングを楽しんでいる方なら一度は手に取って見たことがあるのではないでしょうか。

でもラベルに書かれた商品説明を見ると、どれもその用途に遮光や遮温、防霜、防風など、同じようなことが書かれています。これらの資材、いったい何が違うのでしょう?

今回はこの辺にも注目ながら、夏の強い日差しを和らげてくれる被覆資材、遮光ネットと寒冷紗について解説します。

 

遮光ネットとは

遮光ネット

一般的なラッセル織りの黒い遮光ネット

遮光ネットというのは、文字通り「光を遮る」という目的に特化して作られたネット(網)で、ポリエチレン製の黒や白色のものが多いです。市販の遮光ネットには、遮光率が書かれています。遮光率はネットの目が詰んでいるほど高くなりますが、その分明るさや通気性は失われます。

ネットの編み方はメーカー独自のものを採用している製品もありますが、一般的なものでは遮光率の高い「平織り」、網目のズレや切り口のほつれがない「ラッセル織り」、前者二つの長所を兼ね備えた「絡み織り」といった種類があります。

織り方の違いだけでなく、高い遮光率でも明るさは保つものや遮熱性を強化したものなど、様々な改良が施された製品も出てきています。これらの改良品は、普及品に比べると少し割高になります。

また遮光ネットは、近年の酷暑・猛暑により、園芸資材としてだけでなく窓辺の日除けとしても注目されています。

寒冷紗とは

寒冷紗

一般的な白の寒冷紗

寒冷紗は、綿や麻などを粗く平織りにした薄い布織物です。ガーゼを固くしたような生地……といえばイメージしやすいでしょうか。夏の風物詩である「蚊帳(かや)」にも利用されていたものです。

近年はビニロンやナイロンなど化学繊維を用いたものも多くなりましたが、夏は強光・高温・乾燥を防ぐのに、冬は防霜・防寒に、また防虫・防風など、古くから多目的に利用されてきた被覆資材になります。

園芸用としては白色と黒色が一般的で、黒色のものには遮熱効果もあります。また遮光率は、目の詰まり具合でも変わりますが、白よりも黒が高くなっているものが多いです。

 

次ページでは、ケースごとの使い方を見てみましょう。