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笑顔が老ける!黄ばみ歯&痩せ歯ぐき解消法(2ページ目)

輝く笑顔には、白い歯とピンク色の歯ぐきが欠かせません。年齢とともに歯は黄ばみ、歯ぐきは痩せるものですが、毎日使う歯磨き粉の選び方で、歯のアンチエイジングが賢く手軽に実行できます!

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

加齢とともに歯は黄ばんでしまいます

10~70代男女186人のタバコやお茶などの沈着汚れを十分落としてからデジタル画像解析によって歯の色を測定。(花王調べ)
白い歯は、健康的な若々しさの象徴。歯の美しさに対する意識は近年高まりつつあり、花王が行なった「歯やお口に関する悩み」に関するアンケート結果を1996年と2008年で比較すると、「歯の黄ばみ」「歯が白くない」について1996年ではそれぞれ16.5%、11.9%だったのに対し、2008年では23.7%、26.5%と2倍近く増えています。

1996年と比べて、1日3回きちんと歯を磨く人も増え、1日の歯磨きの時間も2分ほど長くなりました。

しかし、毎日の食事や喫煙、ストレスなどの生活習慣が影響して、加齢とともに歯の美しさは失われてしまいます。

グラフは、花王が10代~70代の首都圏在住の男女186人の歯の色を、タバコやお茶などの色素汚れを十分に除去してから調べたもので、年齢が高くなるにつれて歯の黄ばみが強くなるのがわかります。



歯の沈着汚れが黄ばみをつくる

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20代の歯の写真。(資料提供:花王)
実際に20代、40代、60代の歯の写真を比べてみても、白い歯が徐々に黄ばんでいくようすがわかります。


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40代の歯の写真(資料提供:花王)
20代に比べて、40代ではうっすらと黄ばみができているのがわかります。

これは加齢やストレスなどで、唾液の分泌量が減少して、口の中の洗浄作用が落ちてしまい、汚れが歯にこびりつきやすい状態になることで起こります。


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60代の歯の写真(資料提供:花王)
60代になると、かなり黄ばんで、白さが失われているのがわかります。

歯の黄ばみを起こす原因について調べるために、黄ばんだ歯と白い歯の表面を電子顕微鏡で比較してみると、白い歯の表面はツルツルで滑らかなのに、黄ばんだ歯の表面は、沈着物が堆積して、デコボコしていることが、花王の研究で明らかになりました。


唾液は全身の健康を守る役割も!

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唾液は食べ物の消化だけでなく、成長ホルモンの分泌にも関係があります。
唾液には、さまざまな役割がありますが、年齢とともに唾液の分泌量は減ってしまいます。

また、ストレスや疲れ、緊張などが続くと、唾液の分泌量が減ります。

しかし唾液は私たちの健康や若さを支える大切な分泌物です。例えば唾液の役割については、次のようなものがあります。

■食べ物の消化を促進する
■食べ物の滑りを良くして飲み込みやすくする。
■口の中の汚れを洗い流す。
■細菌の増殖を抑える。
■成長ホルモンを分泌する。

このようにたくさんの役割を担う唾液の分泌を改善することは、エイジングケアにとって、大切なポイントです。


唾液をたっぷり分泌する方法

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口の中が乾燥したら、口臭予防や歯の汚れ沈着予防のためにも、水分補給をこまめにしましょう。
唾液の分泌を促進するには、次のようなポイントに注意しましょう。

■食べ物をよく噛んで食べる。
■ゆっくりと時間をかけて食事をする。
■口の中が乾かないように水分補給をする。
■ストレスや疲れをためないように自分なりのリラックス法を持つ。
■睡眠をしっかりとる。
■食事の時間を規則正しくする。


毎日の歯磨きで黄ばみ解消!

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『フィチン酸』入りの歯磨き粉で黄ばみケアをしましょう。
唾液の分泌不足で沈着してしまった歯の表面の汚れは、毎日の歯磨きでケアすることもできます。

特に、歯磨き粉を選ぶときに、最近注目されている「フィチン酸」入りのものを選ぶといいでしょう。

フィチン酸とは、玄米、トウモロコシ、ゴマ、ピーナッツ、大豆、えんどう豆などの種子に含まれる物質で、金属イオンに反応してキレート作用を持つ、抗酸化物質です。

フィチン酸が配合された歯磨き粉を使って歯の表面を磨いた実験では、フィチン酸を含まない歯磨き粉に比べて、歯の表面がより滑らかになり、つやが出て、白い歯になることがわかりました。

フィチン酸が含まれる歯磨き粉としては、花王の「ビュオーラ」などがあります。


黄ばみケアのブラッシング法

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正しいブラッシング法で歯のエイジングケアを!
歯磨き粉を選んだら、ブラッシング法にも注意しましょう。

正しい歯の磨き方にはスクラビング法とバス法という方法があります。

【スクラビング法】
歯ブラシを歯の表面に直角に押し当てて、小刻みに左右に動かす方法。左右に動かす幅を大きくせずに、柔らかいブラシで小刻みにブラッシングしましょう。歯ぐきに傷をつけないように注意しましょう。

【バス法】
歯ブラシを鉛筆を持つように軽く握って、歯と歯ぐきの境目に45度の角度に当てて、軽く振動させます。歯と歯ぐきの間には歯周ポケットができやすく細菌が繁殖しやしので、念入りにブラッシングを行いましょう。


次のページでは、歯ぐきの若さを保つ方法について紹介します。
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