一人暮らし/一人暮らしの食生活

一人暮らしでも、バランスよく魚を食べるコツ

一人暮らしでも魚を食べたいけど…値段が高かったり、調理が難しそうだったり、ニオイが気になったり。そこで今回は、一人暮らしでも手軽に、簡単に、安く魚を食べるコツを紹介します。焼き魚はもちろん、栄養バランスのとれた食事をとって、健康に過ごしたい方も必読です。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

 一人暮らしでも魚が食べたい!
手軽に、安く、簡単に食べる方法とは?

魚

一人暮らしでも魚が食べたい人のために、手軽に食べるためのコツを紹介します

「魚料理は好き。でも、一人暮らしを始めてから、あまり食べなくなった」という声をよく耳にします。一人暮らしだと魚が食べられない。それにはいくつかの理由があります。

まず、何より値段が高い。肉であれば、100g100円以下でも買えるものがありますが、魚ではまず無理です。おなかいっぱい食べようとしたら、一体いくらかかるのか……と考えると、手が出にくくなるもの。

次に、調理が難しい。一匹丸のままの魚がお買い得になっていたとしても、「どうやってさばいたらいいの?」と悩んでしまう人も少なくありません。また、切り身であっても、すぐに調理法が浮かばないものは、なかなか買いにくいものです。

さらに、手間もかかる。シンプルに焼き魚にするのであっても、魚を焼いたあとの調理器具はベタベタしていて片づけは面倒だし、ニオイも気になります。となると、「じゃあ、食べなくてもいいか」となってしまうのもわかります。

でも、魚は健康な体づくりのために必要な栄養素(良質なタンパク質や、カルシウム、ビタミン、タウリン、DHA、EPAなど)を豊富に含んでいます。また、何より「魚が好き!」という人も少なくないはず。そこで一人暮らしでも手軽に、簡単に、安く魚を食べるコツを紹介します。
   

缶詰料理は、リーズナブルで手間いらず

秋刀魚の蒲焼き缶

魚を安く簡単に食べるなら、缶詰がおすすめ。ひと手間加えるとよりおいしく食べられます

魚を手軽かつリーズナブルに食べる方法としておすすめなのは缶詰です。種類にもよりますが、身だけでなく骨ごとまるっと柔らかく煮込まれているため、栄養もたっぷり。100円ショップでも購入可能で、中には一缶でまるっと一匹入っているものもあります。常温で長期保存できるので、買い置きをしておけば、いつでも好きなときに魚が食べられて便利です。
サバ味噌豆乳鍋

鯖の味噌煮缶にひと手間加えれば、「サバ缶で簡単一人鍋!サバ味噌豆乳鍋」に

ただし、缶詰をそのまま食べるとなると、魚が違っても、食感や風味は似たようなものが多いので、だんだん飽きてしまいます。そんなときは、缶詰にひと手間加えれば、また違った味わいを楽しめます。すでに火が入っているので、短時間で調理可能。缶詰ならではのうまみを上手に使うことで、一緒に使う食材もよりおいしく食べられます。

■魚缶詰を使ったおすすめレシピ
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魚をフライパンでおいしく上手に焼く方法

鯖の塩焼き

魚焼きグリルは洗うのが大変。フライパンを使って調理する方法を紹介します

魚の缶詰は便利で手軽だけれど、「魚が変わっても似たような味や食感で代わり映えしない」と思う人も多いことでしょう。ぜひ、生の魚の調理にも挑戦してみてください。

生の魚を調理する方法として、とにかく簡単なのは、シンプルに焼くこと。一匹丸のままをさばくのは難しいけれど、切り身を焼き魚にするのに難しい調理はいりません。

ただ、魚を焼くとなると、「グリルがない」「グリルはあるけど、焼いたあとの片づけが面倒」という悩みがでてきます。そこで、一人暮らしにおすすめなのが「魚をフライパンで焼く」という方法です。
焼魚

フライパンにクッキングシートもしくはフライパン用ホイルを敷いて焼くと、洗い物も簡単になります

このとき、フライパンに魚を直に置いて焼くと、焼け方が安定しないこともよくあります。焦げたかと思ったら、今度は魚からの脂でべたっとした、ということが起きがちです。

そこでおすすめなのが、クッキングシートかフライパン用ホイルをフライパンの上に敷いて、その上に魚を乗せて焼く方法です。クッキングシートがあることで、フライパンに焦げつかず、脂もほどよく吸収してくれます。グリルで焼くときよりも煙も少ないので、ニオイも減ります。おまけに、料理が終わったクッキングシートは捨ててしまえばいいので、フライパンにも余計な汚れがつかず、簡単に洗えます。
 
■切り身の魚をおいしく焼くためのワンポイント(下準備)
鯖の塩焼き

フライパン用ホイルを使って焼いた鯖の塩焼き。ほどよく焦げ目がついて、皮もパリッと香ばしく焼き上がりました

切り身の魚をおいしく焼くために、下準備として、魚にひとつまみの塩(親指と人差し指と中指の3本で摘まむ)を振り、10分ほど置きます。すると表面に水分が浮いてくるので、これをキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。魚の生臭みが取れると同時に、魚の身が引き締まり、焼いても崩れにくくなります。

■クッキングシートとキッチンペーパーの違い
クッキングシートとキッチンペーパー

写真左がクッキングシート、右がキッチンペーパー

余談ではありますが、クッキングシートとキッチンペーパーの違いもちょっとわかりにくいかもしれませんので、補足します。

クッキングシートは表面がシリコン樹脂加工されているものので、熱に強く、オーブンやフライパンでも使えます。光沢がある半透明の張りのある紙で、商品としてはラップのような箱に収められていることが多いです。

一方、キッチンペーパーはペーパータオルとも呼ばれ、厚手で幅が大きく、凹凸のあるトイレットペーパーのような形状をしています。水分や油分を吸い取ったりするときに使われ、オーブンでは使用できません。購入する際にはお間違えのないように。
 

魚を電子レンジでおいしく食べる方法

電子レンジで焼魚

「たまに食べるだけ」「魚を焼いたときにニオイが気になる」という人は、電子レンジ用の焼き魚調理器具がおすすめ

魚を料理するのに気になるのはニオイ。特に一人暮らしの場合、キッチンから寝室まで同じ空間ということも少なくないので、「寝るときになっても魚くさい……」という事態は避けたいものです。クッキングシートを使ってフライパンで焼くことでニオイは軽減できますが、それでもやや残ります。よりニオイを少なくするのであれば、電子レンジ調理がおすすめです。

■使い捨ての電子レンジ用焼き魚調理器具を使う
電子レンジ用焼き魚調理器具

使い捨ての電子レンジ用焼き魚調理器具を使って焼いた鮭。フライパンで焼いたものに比べると、香ばしさは劣りますが、まずまずの焼き上がりです

電子レンジ用の焼き魚調理器具は、使い捨てから長く使えるものまで多くあります。使い捨てのものは割高ではありますが、たまにしか魚を焼かないという人にとっては無駄がないので、便利。フタを閉めて調理するタイプのものを選ぶと、ニオイが漏れにくいので、おすすめです。
  ■シリコンスチーマーを使う
また、シリコンスチーマーがあると、蒸し魚や煮魚も手軽に作れます。ガイド記事「スチームケースで作る簡単魚料理2品」では鍋やフライパンいらず、電子レンジで作る鯖の味噌煮と鮭のちゃんちゃん焼き風のレシピを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シリコンスチーマーで魚料理

スチームケースで簡単、タラのトマト蒸し』は、食材を全部シリコンスチーマーに入れたら、あとは電子レンジにかけるだけで簡単


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