40代は体質が変わる時期!ダイエットには要注意
体の曲がり角を迎える40代
40代になると、なんとなく自分の体が変化してきていることに気付く人が増えてきます。それもそのはず、体の機能は20代でピークを迎え、徐々に低下。30代のころはそのペースもゆっくりで気が付きませんが、40代に入ると「あれ!?昔と違う?」と感じるようになるのです。
実は、ダイエットに関しても、20代の頃のように「ただ痩せればよい」というものではなくなってきます。40代からのダイエットで注意が必要になるのは、「筋肉」「骨」「鉄」などの体の貯金を減らさないということ。間違ったダイエットをすると、これらの貯金が減ってしまうのです。
40代からのダイエットに健康貯金を減らすことはNG
目に見えないので貯金が減ってもわかりません
失敗しないためにも、まずは、貯金を減らすダイエットについて確認しておきましょう。
筋肉は、食事からのタンパク質+運動による刺激で作られます。子供の頃に屋外で遊んだりスポーツをしたことで筋肉の貯金が作られています。もちろん、大人になってからも筋肉を増やすことはできますが、ちょっと無理をするくらいの運動をし続けなければ、徐々に減っていきます。
カロリーを気にして肉や卵を食べないダイエットや、「運動不要!飲むだけで痩せる」といったサプリメントでは、筋肉作りに欠かせないタンパク質や運動が不足。その結果、痩せるのと同時に筋肉が減ってしまうのです。
筋肉は、体の中で一番多くのエネルギー(カロリー)を消費する器官。この筋肉が減ってしまうということは、「燃やせない体」になるということです。またこれは、サルコペニア(筋肉減少症)やロコモティブシンドローム(骨・関節や筋肉の衰えで日常動作が困難になる)につながり、将来寝たきりになるリスクが高くなってしまいます。
■ 骨量・骨密度低下
骨は、食事からのカルシウム+ビタミンD+運動による刺激で作られます。生まれた時から成長期にかけて大きくなり、カルシウムを貯めこんでいます。大人になっても、骨は少しずつ破壊(骨吸収)と形成が繰り返されながら代謝していて、2年くらいで全体が生まれ変わっています。ただ、20代をピークに形成より破壊のスピードが速くなり、骨量や骨密度は減少。女性の場合、骨密度を上げるのを手伝ってくれている女性ホルモン量が減る更年期に、骨密度が急激に低下する傾向があります。
骨を作るために必要なカルシウムですが、国民健康栄養調査での平均値を見ると、ほとんどの日本人がカルシウム不足。また、40代の女性の場合、多くの人が出産の経験(子供に多くのカルシウムを渡す)があり、既に貯金を減らしている状態です。さらに、美容のために紫外線を避ける生活を送っている人は、皮膚合成が少ないためビタミンDが不足気味。
この状況に加えて、食事を減らすダイエット(カルシウム摂取量減)や運動しないダイエット(運動刺激減)を行うと、骨のカルシウム貯金はどんどん失われていきます。カルシウム貯金が減るということは将来の骨粗しょう症&寝たきりリスクもアップします。
■ 鉄欠乏
複数回の出産経験あり=貧血リスク高
現実的には、食事の鉄量を3倍にすることはできないので、ほとんどの場合、出産した時点で鉄の貯金を使っています。さらに、産後に自覚症状がなく、鉄の貯金を十分回復できないまま40代を迎えている隠れ貧血女性が多いのです。
この状況に加えて、食事を減らすダイエット(鉄の摂取量減)や激しい運動をするダイエット(鉄の消費増)を行うと、貧血の症状が現れるように……。
このように、40代になると、必要な栄養素を摂り逃さないということや、運動と組み合わせるということが大切になってきます。ですから、「運動不要で飲むだけで痩せる」「カロリーの吸収をカットする」とうたっているような吸収ブロック系のサプリメントはおすすめできません。
では、どんなサプリメントなら良いのでしょうか。
それは、代謝アップや筋力アップなど、燃焼効率を上げることを狙った成分です。
40代から使えるダエイエットサプリ成分
運動抜きのダイエットは、貯金を減らします
まず、エネルギーを消費するためにも、筋肉量と骨量を減らさないためためも、大切なのが運動です。
運動に組み合わせるサプリメントとしてまず取り入れたいのが、燃焼に必要な栄養素をバランスよく補う製品。燃焼に必要なビタミン・ミネラルをバランスよく含んだベースサプリメント+タンパク質(肉・魚・卵など)やダイエットシェイク(ベースサプリメント+プロテイン)、この他、ローヤルゼリーなどもあります。普段、栄養素のバランスに気を付けているつもりでも、若い時のようにたくさん食べられなくなっていれば、バランスは良くても量が不足してきます。
燃やせる状態を作ったうえで、次に燃焼効率を上げる成分を試してみましょう。燃焼効率を上げる成分には、燃焼を助けるコエンザイムQ10や、脂肪を燃やす場所まで運んでくれるL-カルニチン、体脂肪を燃やせる状態に変換する酵素を活性化してくれるカテキンやケルセチン配糖体などがあります。
また、ダイエットの際に、筋肉量や骨量をモニタリングしておくのもおすすめです。筋肉量や骨量に加えて、「筋肉の質」も教えてくれる体組成計も登場しているので、活用してみましょう。
将来の健康を守るためにも、40代からは健康貯金を減らさないダイエットを心がけたいですね。
【関連記事】