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大人なら知っておくべき正しい避妊方法(2ページ目)

大切なパートナーとのセックスをよりよいものにするために「避妊」は重要なテーマです。大人ならば誰もが知っておきたい正しい避妊方法についてお話します。

山下 真理子

執筆者:山下 真理子

ボディケアガイド


1 低用量経口避妊薬・ピル(OC)による避妊

さまざまな避妊法について

ピルによる避妊は様々なメリットも

いわゆる「ピル」と呼ばれる避妊法です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンが入った薬剤を服用することで、排卵を司るホルモンの分泌を抑えて排卵を抑制したり、子宮内膜を着床しにくい状態にし、子宮内部への精子の進入を阻止するように働き、妊娠を防ぎます。

OC・ピルには様々なメリットがありますが、あくまで避妊を目的としており、性感染症予防にはなりません。性感染症の予防には、コンドームの使用が有効です。

【OC・ピルのメリット】
  • 正しく服用すれば避妊率が高い
  • 女性主導で避妊を行うことができる
  • 生理痛・生理不順・月経前症状(PMS)の軽減
  • にきび、多毛などの改善
  • 子宮内膜症の予防と改善
【OC・ピルのデメリット】
  • 正しい周期で毎日服用しなければならない
  • 吐き気や不正出血などの副作用を感じる人もいる
  • ピルを服用していると血栓症のリスクが高まるため、喫煙者の服用が難しい
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品やサプリメントは、OCの効果を弱めるので摂取を控える必要がある
  • 性感染症の予防にはならない
     

2 コンドームによる避妊

コンドームは多くの人が避妊のために使用している一方で、避妊に失敗するケースが多いため注意が必要です。「コンドームさえしていれば妊娠しない」という考えは捨てましょう。

性交途中でコンドームの脱落や破れがおきないよう、サイズの合った物を選んでいるか、最初から正しくと装着しているかどうかを見直してみましょう。また、女性がパートナーにコンドームを装着してあげる場合、長い爪がひっかかって傷がつき精液が漏れるというケースもあるので要注意です。

コンドームは、避妊目的というよりは、むしろ性感染症予防のためにぜひ使用をしてほしいもの。世界的には「避妊にはピル・OC、性感染症予防にはコンドーム」という常識ができつつあるくらいです。

次ページでは「4種の避妊法」について紹介します。
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