ロケットストーブを作ってみた
この秋、我が家にロケットストーブがやってきた。ロケットストーブ作りの体験会に申し込んで、手作りしたものだ。所用時間は1時間程度、思ったより手軽に作れたけれど、試し炊きをしたらちゃんと炎が上がった。ロケットストーブってなに?
手前のように背が高い方がヒートライザーと呼ばれる部分が長くなりより燃えやすくなる
燃料は、その辺にある間伐材や廃材、小さい薪、竹、松ぼっくりなどでOK。ペール缶で作った簡易タイプなら持ち運びができ、災害時やレジャー時でも使える。身近に余っている木材等を燃料として使うことで山が活性化するという効果も期待されている。
ロケットストーブの仕組み
ロケットストーブの構造。ペール缶の中に断熱材を敷きつめて完成
低い位置にある焚口に燃料を入れ、バーントンネルという部分で火を燃やし、断熱材で囲われ垂直方向に延びるヒートライザーという部分で二次燃焼させる。すると高熱で完全燃焼するので煙があまり出ない。
暖かい空気はこのヒートライザーの部分で上昇し、自然と下部にある焚口から空気が吸いこまれて気流ができるので、着火するときも燃やしている時も、電気は一切使わない。
ロケットストーブでほっこり
焚口からのぞき込んでみたところ
ロケットストーブ運転中は基本的にそばについていて、燃料が少なくなったら投入する。ストーブの周りは暖かく、燃える炎をボーっと見ていると、心がホッコリした。
ロケットストーブでクッキング
ロケットストーブで焼き芋つくり
お湯が沸いたら次に、生イカをさばいてホイルに包み、網の上に載せてホイル焼きにチャレンジしてみた。イカもガスコンロの魚焼きグリルで焼くより短時間で焼けた。心なしか軟らかく、おいしく焼けたと思う。イカの次はホイルに包んだサツマイモを焼いてみる。こちらもホクホクに焼きあがった。楽しくていろんなものを焼いてみたくなる。
楽しいロケットストーブライフを送るために
今回手作りしたロケットストーブは小型軽量で持ち運びが可能なので、行楽シーズンに公園などに持って行ってホイル焼きや鍋なんかをしたら楽しそうだ。想像する楽しみは尽きないけれど、我が家の課題はいくつかある。まずは燃料の調達だ。ロケットストーブの燃料は、身近にある木材ならなんでもいいと言いつつも、実は我が家の近くに山はない。結局ホームセンターで薪を購入して使用したけど、これからはアンテナを立てておいて、もし端材や廃材などを見かけたら、もらっておくようにしたい。
もう一つの課題はマンションに住んでいるため、ロケットストーブの置き場や燃料をストックしておくスペースが圧倒的に足りないことだ。戸建て住宅の人は、玄関先や庭で気軽にロケットストーブを焚くことができるから、ちょっとうらやましい。でも「マンションだから」といってロケットストーブをあきらめることはない。焚き付けの時に少々灰が出るので、周りの人に迷惑を掛けないように注意して使っていきたいと思う。
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