いつも「ごきげんさん」でいるためのホルモン
美肌は、ケアや体質改善、睡眠だけではなく、もう1つ大切なことがあります。それは、「ストレスをためない」こと。イライラしたり、ストレスをためることは、肌トラブルの原因にもなります。ストレスは、活性酸素を発生させて、肌の老化を進めてしまうからです。ストレスをためない為には、気分転換やストレス発散の方法を見つける、趣味を持つ、などなどいろいろありますが、「ストレスをためにくく、ポジティブな考え方になる」ためには、実は、脳から分泌されるホルモンがとても重要な働きをしています。
私たちの身体にストレスがかかると、「セロトニン」というホルモンが分泌されます。セロトニンは、ストレスでイライラした心を落ち着けて、ストレスと戦う役割を果たすホルモンです。セロトニンが多く分泌されていると、多少いやなことがあっても「まあいっか」と考えられるようになります。逆に不足していると、鬱に陥りやすかったりします。
セロトニンは、睡眠にも関わっているので、不足すると、寝つきが悪くなったりします。悩み事があるときになかなか眠れなかったりするのは、セロトニン不足が原因かもしれません。また、満腹中枢を刺激するのもセロトニンなので、不足するとなかなか満腹感が得られず、ついつい過食してしまう傾向にあります。「最近ストレス太りしたなあ」と思う人は、要注意です。
セロトニンはどうやったら十分な量が分泌されるのかというと、「セロトニンの材料をしっかり摂取しているかどうか」で決まります。セロトニンの材料は、「トリプトファン」と呼ばれる、大豆タンパクなどに含まれるアミノ酸の一種と、ビタミンBです。
トリプトファンもビタミンBも、どちらも体内で合成することができない栄養素で、食事などから摂取する必要があります。ビタミンが不足していたり、トリプトファンの摂取量が不足していると、セロトニンが不足して、ストレスに弱いイライラしやすいカラダになってしまいます。
毎日ごきげんさんでいる秘訣は「セロトニン」かもしれません。セロトニンが不足しないためにも、もちろん美肌のためにも、ビタミンをはじめ、きちんと1日に必要な栄養素を摂取しているということが大切です。
いかがですか。美肌は、1日にしてならず。「今日だけのスペシャルケア」ではなく、「日頃のケアの積み重ね」で、あなたの未来が決まります。