魅惑のボディってどんなボディ?
理想の体型って……
ビキニのショーツの上に肉が乗っている……なんてのは確かにいただけませんが、ガリガリよりも、締まるところは締まっているけれど少しむっちりしているっていうほうが、男性の目から見ると魅力的だったり。主役になれるボディメイクでは、とにかく痩せることだけを目指すダイエットではなく、メリハリのはる身体作りのハウツーを伝授していきたいと思います。
ダイエットをするなら、「食べないダイエット」は絶対にNG。摂取カロリーを減らせば確かに体重は減りますが、理想の美ボディからは遠ざかってしまいます。脂肪よりも重い筋肉がまず落ちるせいで体重が減り、痩せたかのように見えますが、空腹状態が長く続くことで身体は飢餓状態になり、脂肪をため込みやすい体質になってしまいます。食べないことで栄養不足になり、肌荒れや乾燥の原因になります。栄養不足になると、一番に影響が現れるのが、肌と髪の毛です。痩せていても、パサパサの髪の毛で肌もひどい状態だったら、ビーチの主役どころか、美ボディとは言えませんよね。中には、無理なダイエットを続けることで生理が止まってしまう人もいます。
また、「我慢しなきゃ」「食べないようにしなきゃ」と思うことが自覚している以上のストレスとなって、拒食症や過食症といった摂食障害を発症してしまう人も少なくありません。摂食障害とは、今や他人事ではなく、「食べないダイエット」をしているすべての女性が注意しなければならない深刻な心の病気です。食べないようにしようと思いすぎてるうちに、自分が痩せていることを自覚できず、どんなにガリガリになっても「太っている」と思って、食事を摂らなくなってしまったり、胃がはちきれるぐらいの食べ物を食べて嘔吐を繰り返したりするといった行動を繰り返します。根治はなかなか難しく、特に拒食と過食を繰り返しているような症例では、周りから見ると「ふつう」の体型であることが多く、周囲に気づかれないうちに症状が進行していたりするケースもあります。
痩せたいのであれば、ただやみくもに食事制限やカロリー制限をするのではなく、身体にとって必要なものを摂取し、無駄を省いて、心と体に負担のないやり方でダイエットすることがとっても大切です。
今のあなたの現実を知ってあげて
まず、美ボディになるためのダイエットを始める前に、自分の現状を把握しましょう。体重計に乗り、できれば体脂肪、身体のサイズまで測定するようにしましょう。身長と体重の数値から、BMIを測定してみてください。BMI(ボディマス指数Body Mass Index)とは、体重と身長の関係から算出した、ヒトの肥満度を表す数値です。日本肥満学会では、BMIが22の場合を健康値としています。BMI22は統計的に最も疾病が少ない数値とされています。いわゆる「標準体重」はBMI22前後を指しますが、標準体重は、最も病気になりにくい体重のことで、これは「美ボディの体型」という意味ではありません。
BMIが25以上のとき肥満、BMIが18以下のとき「やせ」です。美ボディを目指すのであれば、BMI19を目安としてください。18以下になると、身体の不調が起こりやすくなり、「痩せすぎ」な体型になってしまいます。
BMIの計算方法は、以下のやりかたで試してください。
BMI指数=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
18を切っている人は、ダイエットの必要はないので、次にお話しするダイエットのハウツーの章は飛ばして読み進めてください。19を超えていた人は、今から話すダイエット方法を少し意識してみてください。22以上であれば、少し集中して、夏に向けてダイエットに取りかかりましょう。