植物の力が凝縮されたアロマエッセンスを 日々のセルフケアに上手に生活に取り入れ、 1日の終わりには、心と身体のバランスをとってからおやすみされるのはいかがでしょう。 きっと、翌朝の目覚めはスッキリし、仕事にも集中できるなどベストコンディションで様々なことに取り組んでいけるはずです。
さて、精油には、皆様にもよく知られている「ラベンダー」や「ローズ」「オレンジ」をはじめとして、数多くの種類があります。今回は、初心者の方でも使いやすい精油としてラベンダーをメインに、その他、ラベンダーとのブレンドの相性の良い2種類の精油をご紹介いたします。
ラベンダー(Lavandula angustifolia)
一面に広がるラベンダー畑 北海道富良野にて
皮膚の優れた修復作用を持ち、肌の敏感な赤ちゃんからお年寄りまで安心して使うことができます。さらに、火傷や、虫さされのケアにも効果がありますので、1家に1本、ラベンダーの精油があると便利です。
ラベンダーが火傷のケアに効いたお話としてフランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセのお話をご紹介しましょう。
1920年代初頭のある日のこと、ガットフォセは、科学実験中に火傷を負ってしまいますが、とっさにラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)をかけたそうです。するとみるみる回復。この経験から、彼は、精油が様々な治療に役立つのではと考え、 精油の研究に没頭しはじめたのです。アロマテラピーの歴史は、紀元前5000年前くらいからありますが、現在、私たちが使っている「アロマテラピー」という言葉はガットフォセの造語によるものなのです。
ラベンダーの使い方
ラベンダーは、花が開花する前に合わせて刈り取られ、水蒸気蒸留法により精油を抽出します
いったん、その悩みは、心の片隅においておき、ラベンダーのほのかな香りに意識を向けてみませんか。ラベンダーは優れた鎮静作用があり、心身をリラックスさせますので、ストレスをやわらげ眠れない時のサポートをしてくれます。 ベッドルームでは、コットンにラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)を1~2滴たらし、枕もとに置いてみましょう。
バスタイムに使ってみることもおすすめします。浴槽に適温の湯をはり、6滴以下の精油を落とし、よくかき混ぜてから、10分~15分肩までつかります。 ラベンダー単体の香りにあきてしまったら、お好みで 他の精油(イランイランやグレープフルーツなど)を 加えてみてください。 肌が敏感な方は、はちみつ大さじ1杯に 精油を希釈してから、バスタブに入れてみてくださいね。
次頁ではイランイラン、アロマパックの作り方等をご紹介いたします。