アンチエイジング/アンチエイジングなライフスタイル

セックスレスから考える心と体の老化と健康(2ページ目)

日本人のセックスレス化は「子供を作らない」「結婚しない」男女を増やし、少子化や未婚率の上昇にも影響していると考えられます。20~30代の男女であればセックスに関心を持ち、セックスを楽しむのは自然なことですから、セックスレスには心と体の老化や健康上の問題が隠れているのかもしれません。セックスレスとエイジングについて一緒に考えてみましょう。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

女性の体とセックスレス

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女性ホルモンの低下や病気が隠れている場合も。婦人科へ相談を

セックスのときに痛み(性交痛)や不快感がある女性で40代以上の場合は、更年期によるホルモン分泌の低下が関係している場合があります。婦人科でホルモン値を測定してもらいましょう。

20代、30代の女性でセックスのときに痛みを感じるのは、月経周期の乱れ、婦人病や性感染症が関係しているかもしれません。見逃していると不妊の原因にもなりますので、婦人科で検査を受けましょう。

出産後に痛みを感じてセックスレスになった場合、日本は産後の女性器のケアが十分ではなく、分娩のときの傷や痛みが関係しているかもしれません。一度、婦人科に相談してみましょう。

女性の心とセックス

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先入観やタブー視より自分の気持ちを優先して

女性はセックスに関して思春期に友人同士で話をすることがなく、情報が乏しいために、間違ったイメージや先入観を持ってしまい、それがセックスレスを引き起こしている場合があります。

女性誌などで「セックスできれいになる」「セックスしなければ現役の女性ではない」などと言う記事を見かけますが、セックスには美肌効果やホルモン分泌を促進する効果は科学的に実証されていません。セックスを義務的に考えたり、絶対にしなければいけないものと思うことで、逆にセックス恐怖症になってしまうこともあるので、あくまでも自分の気持ちを大切にしてください。

自分がどんなセックスが好みで、どんなセックスを望んでいるかについて、探求してみましょう。「セックスのことを考えるなんて不潔、不謹慎」などと思わずに、自分の望むセックス、好みのセックスを知ることから始めてみましょう。

男性の心と体とセックス

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男性ホルモンの低下は大丈夫?

男性のセックスレスには、仕事のストレスが大きく関係しています。ストレスや慢性疲労による男性ホルモンの分泌低下は男性更年期(LOH症候群)と呼ばれ、ED(勃起障害)、性欲低下、射精障害などを引き起こしている場合があります。

男性ホルモンは、男性らしさを形成するだけでなく、前向きな意欲や行動力にも関係しているために、ホルモン分泌が低下すると、うつ的な状態に陥ることもあります。一度、泌尿器科や男性更年期を扱う診療内科などに相談に行ってみることをおすすめします。

次のページではセックスに関する研究についてご紹介します。

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