サンマリノへの道
断崖の上に建つグアイダ城砦。夜はライトアップされるので朝から晩まで散歩が楽しめる
サンマリノには国際空港がない。イタリア主要都市の中ではヴェネツィアやフィレンツェが近いので、この辺りを起点にするのが一般的。フォルリ、アンコーナ、ボローニャ、ペルージャ等に入ってもよい。いずれも日本からの直行便はないので、ローマ、ミラノ、パリ、アムステルダム、フランクフルトなどを経由する。格安航空券で8万円前後から。ツアーは15万円前後から。
■イタリアからサンマリノへの移動
ボローニャから電車でアドリア海沿岸の都市リミニに移動し、リミニからバスに乗り換えるのが一般的。リミニ駅前からサンマリノまでバスで1時間~1時間半。
■周辺の世界遺産
サンマリノから60km以内に「ウルビーノ歴史地区」「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」、100km前後だと「フィレンツェ歴史地区」「フェッラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯」「モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場」「サン・ジミニャーノ歴史地区」「シエナ歴史地区」「オルチア渓谷」「ピエンツァ市街の歴史地区」「アッシジ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群」などがある。
イタリアには50前後の世界遺産があり、上記以外でもルート次第で数多くの世界遺産を訪ねることができる。ヴェネツィア、フィレンツェ、ミラノ、ローマ、ナポリなどにはいずれも世界遺産があるし、たとえばローマから日帰り圏内だけでも「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」「バチカン市国」「ヴィッラ・アドリアーナ(ティヴォリ)」「ティヴォリのエステ家別荘」「チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群」などがある。
サンマリノのベストシーズン
城壁から眺めたサンマリノ歴史地区の家並み。時計塔はピアザ・グランデ
もともと宗教都市だっただけに、クリスマスやイースターなどのキリスト教関連の祭りは敬虔に祝う。
アイルトン・セナが亡くなったF1サンマリノGPは2007年以降開催されていないし、もともとサーキットはイタリアのイモラにあった。しかし、フェラーリ博物館=マラネッロ・ロッソ・コレクションはいまでも観光地として人気が高い。冬は閉館していることも多いので公式サイト等で最新情報を得てから訪ねよう。
世界遺産基本データ&リンク
チェスタ城砦近くの城壁越しにグアイダ城砦を眺める
城壁とグアイダ城砦
登録名称:サンマリノ歴史地区とティターノ山
San Marino Historic Centre and Mount Titano
国名:サンマリノ共和国
登録年と登録基準:2008年、文化遺産(iii)
【関連記事&サイト】
- バチカン市国(イタリア国内の国)
- ローマ歴史地区/イタリア・バチカン
- フィレンツェ歴史地区/イタリア
- モデナ大聖堂、市民の塔とグランデ広場/イタリア
- ラヴェンナの初期キリスト教建築物群/イタリア
- ベネチアとその潟/イタリア
- ポンペイ/イタリア
- アマルフィ海岸/イタリア
- ヴィッラ・アドリアーナ/イタリア
- サンマリノ政府観光局(公式サイト。英語/イタリア語)
- Maranello Rosso(マラネッロ・ロッソ・コレクション公式サイト。英語/イタリア語)