六大州別世界遺産数

六大州別世界遺産数の割合

六大州別世界遺産数の割合。ヨーロッパとアジアで大半を占めているのがわかる

世界を大陸ごとに分け、さらにユーラシア大陸をヨーロッパとアジアに分けて、それぞれの世界遺産数を見てみよう。
 
  1. ヨーロッパ州:523件(45か国、11.62件/国)
  2. ア ジ ア州:306件(46か国、6.65件/国)
  3. オセアニア州: 31件(14か国、2.21件/国)
  4. 北アメリカ州:114件(23か国、4.96件/国)
  5. 南アメリカ州: 80件(12か国、6.67件/国)
  6. アフリカ 州:145件(53か国、2.74件/国)
※複数の国にまたがる世界遺産は各国でカウント
※エルサレムはカウントしていない
※イスラエルやコーカサス各国はアジア州に、トルコやロシアやキプロスはヨーロッパ州に、中米各国は北アメリカ州に含めた
※国と地域数には世界遺産非保有国を含む

国をまたがる世界遺産を重複カウントしているため、世界遺産総数は1199件になる(重複させない場合は1121件)。このうち523件43.62%がヨーロッパ州に集中している。いくら国数が多いとはいえ、土地の大きさはそれほどでもないし、突出ぶりは際立っている。

1か国あたりの平均保有世界遺産数を見てみると、ヨーロッパ各国が12件弱に及んでいるのに対して、オセアニアやアフリカの国々は平均2~3件にすぎない。

この理由は、世界遺産条約がもともと欧米主導で進み、ヨーロッパでいち早く登録が盛んになったことが大きい。数的制限が少なく、登録が容易だった初期に、たくさんの世界遺産を登録しているのだ。
エジプトの世界遺産「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」のアブシンベル大神殿

エジプトの世界遺産「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」のアブシンベル大神殿。世界遺産活動はこの遺跡の救済からはじまった

歴史的背景としては、ヨーロッパを中心に文化・文明が大きく発展し、多彩な国家・都市国家を生み、それぞれ特徴ある建築物を残した点があげられる。また、アフリカの土の文化やアジアの木の文化の遺産はヨーロッパの石の文化に比べて残りにくい点、途上国では政治状況や予算面・人材面などから文化財保護が困難な点、そうした価値観が普及していない点などもあるだろう。

こうした不均衡を是正するために、世界遺産非保有国からの推薦を奨励したり、推薦を1年1か国1件に限定して世界遺産が少ない国の推薦を優先したり(各国からの推薦が年間審議件数35件を超えた場合、保有数が多い国の推薦が翌年に延期される)、無形文化遺産や世界の記憶(世界記録遺産/ユネスコ記憶遺産)、ユネスコエコパークやユネスコ世界ジオパークといった活動を活発化させて対応している。 

<世界遺産の数と国別ランキング>
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