月見団子とは? 十五夜のお月見でお供えするのはなぜ?
十五夜・中秋の名月に月見団子を供えるのはなぜ?並べ方・積み方・数は?
月見団子を”食べる”方は多いのですが、せっかくですからぜひ”お供え”してくださいね。月見団子を供えることで、お月様に感謝の気持ちや祈りを伝え、供えたものを食べることで、それらを身につけることにつながります。
<目次>
月見団子の形の種類
月見団子は真ん丸ではありません
十五夜では、十五にちなんで一寸五分(約4.5cm)の大きさの丸いだんごを作ると縁起が良いとされていました。ただし、丸とはいえ、ピンポン玉のような真ん丸は死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるため、ほんの少しつぶすとよいといわれています。
里芋に見立てた月見団子。関西に多い
一般的な丸い団子のみならず、その地域ならではの月見団子もあります。たとえば、関西では里芋のような形をしており、周りにあんこを付けたものが多いです。これは十五夜の別名「芋名月」の里芋に見立てており、あんこが里芋料理の「衣かつぎ」の皮や、月にかかった雲を表しているといわれています。
同じ里芋のような形でも、愛知では白・茶・ピンクなどの色がついており、あんこはついていないそう。おもしろいですね。
また、沖縄では餅に塩味の小豆をまぶした「ふちゃぎ」を食べるなど、地域によってさまざまです。
月見団子のお供えの仕方とは? 数と並べ方・積み方
お月見団子の並べ方・積み方は、15個の場合は9個、4個、2個と盛っていく
■15個の場合
1段目に9個(3×3)、2段目に4個(2×2)、3段目に2個を盛ります。3段目の2個は、神事では正面からみて縦に2個並べます。横に2個並べると仏事になります。
■13個の場合
1段目に9個(3×3)、2段目に4個(2×2)並べます。
■12個の場合
1段目に9個(3×3)、2段目に3個並べます。
■5個の場合
1段目に4個(2×2)、2段目に1個です。
月見団子をお供えする器はどうする? ――「三方」が正式スタイル
お供えものには三方を用いるのが正式なスタイル
白い紙は、奉書紙、半紙、てんぷらの敷紙などを使いましょう。紙の敷き方には、長方形の紙を四辺または二辺に垂らす方法、正方形の紙を対角に敷いて端を垂らす方法、正方形に合わせる方法などがあります。
月見団子を飾る場所
お月様から見えるところにお供えしましょう
また、日本古来の考え方は左上位のため、他のものと一緒に並べるときは、お月様からみて左側に自然界のもの=ススキや野菜、右側に人工のもの=月見団子を供えたほうが良いとされています。
こうして供えた月見団子は、必ず食べてくださいね!
お月見の楽しみ方や月見どろぼうについては「お月見に何する?由来・やり方、子どもに伝えたい十五夜の心豊かな過ごし方」をご覧ください。
月見団子のレシピ
月見団子は意外と簡単に作れます。ご家族で手づくりしてもいいですね。- 十五夜の月見団子<ホームメイドクッキング>
- お月見団子は上新粉?白玉粉?団子は何個盛るべき?<家事>
- 豆腐でやわらか!お月見団子<離乳食>
月見団子に関するよくある質問
Q. 月見団子を作るときに使うのは上新粉?白玉粉?
A. 月見団子を作るための粉は、うるち米が原料の「上新粉」、もち米が原料の「白玉粉」、それらをブレンドした「団子粉」、いずれでも大丈夫です。また、いずれかの粉に豆腐を混ぜて作る方法もあります。
Q. 月見団子はいつから食べることができる?
A. 月見団子は、お供えしてから好きなタイミングで食べることができます。
一般的には、夜にお月様を見ながら食べることが多いので、家族揃ってお月見を楽しみながら月見団子を食べましょう。
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