2022年の梅雨入り予想は全国的に早い見込み

梅雨は春から夏へと移る時期にみられる季節現象。数千キロにわたる梅雨前線が少しずつ北上し、1~2か月の長雨をもたらします

梅雨とは、春から夏へと移る時期にみられる季節現象で、数千キロにわたる梅雨前線が少しずつ北上し、1~2カ月の長雨をもたらします。2022年の梅雨入り、梅雨明けはいつ?

2022年も梅雨の季節を迎えました。すでに、沖縄では5月4日頃、奄美では5月11日頃に梅雨入りしています。いずれも平年日よりも早い梅雨入りです。
 
この先、気になるのは各地の梅雨入り。日本気象協会が5月19日に発表した「梅雨入り予想」によると、全国的に平年より早い見込みです。
 
【2022年梅雨入り予想】日本気象協会 <5月19日発表>
  • 九州南部……5月27日頃
  • 九州北部……6月1日頃
  • 四国……6月2日頃
  • 中国……6月3日頃
  • 近畿……6月3日頃
  • 東海……6月3日頃
  • 関東甲信……6月4日頃
  • 北陸……6月8日頃
  • 東北南部……6月9日頃
  • 東北北部……6月12日頃
 

梅雨入り・梅雨明けの時期はいつ? 昨年10年振りに更新された平年値

各地の梅雨入り・梅雨明けを発表している気象庁では、30年間の平均値をもって平年値を出し、10年ごとに更新しています。2021年5月19日から新しい平年値に更新されたので、2031年まではこの平年値が使用されます。
梅雨入り・梅雨明けの平年値

梅雨入り・梅雨明けの平年値

平年値には、梅雨入り・梅雨明け以外にその時々の気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)、桜やかえでなどの生物季節観測、台風発生数などがあります。

新平年値では、旧平年値と比べ、年平均気温が全国的に0.1℃~0.5℃程度高くなったり、降水量が季節によって多くの地点で10%程度多くなったりしていますが、梅雨入り・梅雨明けの時期については、大きな変化はありません。

■梅雨入りと梅雨明けの速報は気象庁のホームページで確認できます。 ■昔ながらのアマガエルの雨予報についてはこちらをどうぞ。  

「梅雨入り」と「入梅(にゅうばい)」ってどう違うの?

梅雨は日本(北海道と小笠原諸島を除く)だけでなく、中国や韓国など東アジアの地域にみられます。北海道でも、俗に「蝦夷梅雨」と呼ばれるものがありますが、それは梅雨前線のしわざではなく長続きもしないため、梅雨には入りません

梅雨は日本(北海道と小笠原諸島を除く)だけでなく、中国や韓国など東アジアの地域にみられます。北海道でも、俗に「蝦夷梅雨」と呼ばれるものがありますが、それは梅雨前線のしわざではなく長続きもしないため、梅雨には入りません

「梅雨入り」と似た言葉に「入梅(にゅうばい)」がありますが、いったいどう違うのでしょう? いわゆる「梅雨入り」は気象用語で、実際に梅雨の期間に入ることを表しています。「梅雨明け」も同様です。一方の「入梅」も梅雨入りを意味することばです。
 
また、雑節のひとつに「入梅」があります。歳時記を記したカレンダーには、毎年6月11日頃に「入梅」という記述があるはず。つまり、暦の上での入梅の日があるのです。雑節は季節の移り変わりを把握するためのもので、「節分」「彼岸」「八十八夜」なども雑節です。雑節の「入梅」は、現在は太陽の黄経が80度に達した日ですが、以前は立春から数えて135日目、さらに昔の暦では「芒種」のあとの最初の「壬(みずのえ)の日」とされていました。雑節の入梅は、実際の梅雨入りとは異なりますが、農作業の目安として重要視されてきました。
 
ちなみに、「梅雨明け」を表すことばに「出梅(しゅつばい)」があります。

■梅雨に関する素敵なことばはこちらをご覧ください。 ■日本人の虹の見方も素晴らしいです。  

梅雨に役立つ、おばあちゃんの知恵

梅雨は春から夏へと移るための大切な季節。梅雨ならではの悩みもあれば、楽しいこともありますね。毎年巡ってくるものなので、昔の人は上手に暮らしに組み込んで生活していました。
青じそはおなあじみの「大葉」。赤じそは梅干しやしそジュースに使われ、乾燥させたものが「ゆかり」です

青じそはおなじみの「大葉」。赤じそは梅干しやしそジュースに使われ、乾燥させたものが「ゆかり」です

まず、梅雨の楽しみといえば梅。「梅雨」「入梅」の語源でもあるように、この時期は梅が実ります。昔から梅は「三毒(食べものの毒・血液の毒・水の毒)」を断つといわれる健康食で、「梅仕事」といって、梅酒や梅干し作りが欠かせませんでした。また、梅干し作りに使う赤じそも旬なので、しそジュース作りも楽しいものです。

また、食中毒対策として、食あたりを防ぐ役目のあるみょうが、しょうが、わさび、大葉などの薬味を活用したり、お弁当やおにぎりを酢飯にしたりするのも昔ながらの知恵です。まな板に緑茶をかければ、消臭・抗菌作用でスッキリするでしょう。

そして湿気対策には、カビの栄養源となるほこりや湿気がたまらないよう、壁と家具の間を5cmほどあけて風の通り道をつくったり、扇風機をあてる、押入れの中にすのこを敷く、湿気とりに新聞紙を活用する、酢で掃除して除菌するなど、おばあちゃんの知恵は手軽で賢いものばかり。現代の家事にも取り入れてみてはいかがでしょうか。


梅雨の暮らしは、ちょっとした工夫で快適になるもの。梅雨と上手につき合うためのヒントもお役立てください。
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