お月見団子の粉は?

お月見団子の粉は上新粉

お月見団子の粉は上新粉


お月見といえばお月見団子。うさぎが月明かりの中でお餅をついている姿が目に浮かびまよね。お月見団子は手作りで楽しみたいですね。
 
すすきや秋の七草(画像は萩の花)、お団子を、窓辺からお月様へお供え。一緒に里芋や栗をはじめとする旬の収穫物を盛ったものを飾ればお月見のしつらいのできあがりです。

すすきや秋の七草(画像は萩の花)、お団子を、窓辺からお月様へお供え。一緒に里芋や栗をはじめとする旬の収穫物を盛ったものを飾ればお月見のしつらいのできあがりです。


お月見団子は上新粉を使って作るのが一般的です。ところで上新粉って……?白玉粉、団子粉、上新粉・・お団子を作るための粉はいろいろありますが、そのちがいを知ってますか?和菓子に使われる粉は上新粉や白玉粉のほか、道明寺粉、みじん粉、わらび粉、かたくり粉、きな粉など、たくさんあり、ちがいは原料と製法です。お月見はよい機会。お団子の世界をのぞいてみましょう!
   

上新粉はうるち米

これが粉。左から「白玉粉」「上新粉」「団子粉」

これが粉。左から「白玉粉」「上新粉」「団子粉

上新粉はうるち米が原料。うるち米を精米、製粉したもので、お月見団子のほか、端午の節句のかしわ餅などにつかわれます。原料のうるち米は、要するにふだん私たちが食べているご飯のお米。蒸してからよーくこねることで、やわらかくつややかに仕上がります。濡れぶきんに包んでこねるとこねやすいです。

ご飯もそうですが、冷めて乾燥すると硬くなるし美味しさ半減。また、なめらかさではもち米に劣るので、お団子に白玉粉を少し混ぜたり、薯蕷(じょうよ)まんじゅうのように山芋粉を加えたりして、食感、風味をupするというワザもあります。みたらし団子のようにはじめにコーティングしてあげると美味しさが長持ちします。
 

白玉粉はもち米

白玉団子は茹で上がったらすぐ氷水でキュッとシメるとよいです

白玉団子は茹で上がったらすぐ氷水でキュッとシメるとよいです

いっぽう白玉粉はもち米が原料。もち米を粉にして水に浸し、さらして乾燥させたものです。やわらかくて弾力のあるお団子は、現代っ子に人気のもちもち感が特徴。おぜんざいだけでなく、フルーツとあわせるなど色々なデザートにも使われます。ただ、白玉団子は冷めるとだら~んと型崩れしてしまうので、お供えのお団子には不向きです。

白玉粉でのお団子づくりは、大雑把にいえば「こねて丸めて茹でるだけ」なので簡単。ただし、やわらかくなりすぎることもあるのが弱点。茹であがったら即、冷水にちょっと浸すと、食感がひきしまります。
 

団子粉はうるち米ともち米のブレンド

このほか、スーパーでは団子粉という粉をよく見かけます。こちらはもち米とうるち米をブレンドしたもの。うるち米やもち米の弱点を補い、お団子を作りやすい粉になっています。白玉粉同様「こねて丸めて茹でる」タイプ。蒸さずにお団子がつくれるので、簡単にきれいなお団子を作るにはこれがおすすめです。茹でた後は上新粉と同じように自然に冷まします。ちなみに、もち米よりリーズナブルなうるち米を使うので、価格はもち米よりちょっとお安めです。
一度棒状にすると等分にしやすいです。そこからまるまるっと丸めて。手のひらの窪みや固い部分を使いながらきれいな球に!

一度棒状にすると等分にしやすいです。そこからまるまるっと丸めて。手のひらの窪みや固い部分を使いながらきれいな球に!一度棒状にすると等分にしやすいです。そこからまるまるっと丸めて。手のひらの窪みや固い部分を使いながらきれいな球に!



せっかくだから本格的に手作りしたい!という方は、『十五夜は月見だんご♪』(byホームメイドクッキング)をどうぞ。おいしいみたらし団子の作り方も一緒に紹介されています。


なお、もち米を原料とした粉にはこのほか、求肥粉、道明寺粉(桜餅など)、みじん粉(落雁など)もあり、それぞれ製法がちがいます。どれも日本の自然からうまれたものばかり。原料を考えながら食べ比べてみるのも楽しいですよ!


 


 

お月見団子やお供えものの色々

里芋を模ったお団子。これに餡を帯状に巻いた京風のお団子は雲がかかった月を表現したもの。

里芋を模ったお団子。これに餡を帯状に巻いた京風のお団子は雲がかかった月を表現したもの。

お月見は日本では、「中秋の名月」といわれる十五夜(旧暦の8月15日、今年は10月6日)と、「名残の月」「後の月」などといわれる十三夜(今年は11月3日)に楽しみます。

お月見の習慣は、奈良、平安時代ごろに中国の中秋節が日本に伝わって貴族の間で流行したことにはじまり、もともと日本にあった収穫の祭りとあわさって全国に広まったといわれます。『中秋の名月の中秋とは何?』by中国語もご参考に。

だからお月見のお供えものは、収穫期を迎えた野菜や果物と、すすきや秋の七草など季節の花々。もちろんお団子もですよね。十五夜は芋名月ともいわれ里芋を、十三夜は栗名月、豆名月といわれ豆や栗を、中心に供えました。

お月見のお供えは地方によって少しずつちがいがあります。お月見団子の形も、まん丸のほか、里芋を模した長細いものなど。長細い団子に、こし餡を帯状に巻いて"雲がかかった月"を表現したという風流な京風も。『秋に旬の食材と名月を楽しみ、愛でる。』byおかずレシピにいろいろな習慣が紹介されてます。
 

お団子は15個お供えして!

2個の上に1個をのせるのは少々気をつかいますが、お団子はくっつきやすいので思ったよりもちゃんとおさまります。

2個の上に1個をのせるのは少々気をつかいますが、お団子はくっつきやすいので思ったよりもちゃんとおさまります。

ところでお供えするお団子ですが、いくつ盛ってますか?「適当」「盛れるだけ盛る」「子どもの年の数だけ」などいろいろ聞きますが、正しくは十五夜に15個、十三夜には13個だといわれます。盛り方は、一番下に8個、つぎに4個、2個、1個の順で。

また一説には12個とも。毎月おとずれる満月を数え、1年で12個の満月をイメージしているとか。こちらの説では、うるう年に13個お供えするそうです。

いずれにしても、お供えをした後はみんなでいただきます(これが楽しみなんですよね♪)。

現代は、地域の風習にとらわれない家庭が多いので、形にとらわれなくてもよいかと思いますが、不思議とだんだん、きちんとした形で楽しんでみたいという方が増えているような気も。どちらにしても、きれいなお月様を愛でながら、お団子や秋の収穫物を楽しめればよいですね。楽しめることに感謝しながら!

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