お月見は横浜中華街の月餅を食べながら

お月見の日が近づくと、横浜中華街では中秋(仲秋)月餅ののぼり旗がはためく(2013年9月13日撮影)

お月見の日が近づくと、横浜中華街では中秋(仲秋)月餅ののぼり旗がはためく(2013年9月13日撮影)

2018年の中秋の名月(お月見)は9月24日(月)。日本では、お月見だんごを食べる習慣がありますが、中国ではお月見の日を中秋節と言い、親しい人に月餅を贈ったり、月を見ながら、大きな月餅を切り分けて家族みんなで食べたりする習慣があります。中秋節は祝日で、お正月(春節)に次ぐ大切な行事とされているそうです。
 

中秋節の時期だけに登場する「中秋月餅」とは?
おすすめ8店舗の中秋月餅を食べ比べ!

黒あんの中に満月に見立てた塩漬け卵の黄身が入る「中秋月餅」。画像は重慶飯店「豆沙蛋黄大月餅(トウサタンファンダイゲッペイ、塩漬け卵黄身2個入、700円税別)(画像提供:重慶飯店)

黒あんの中に満月に見立てた塩漬け卵の黄身が入る「中秋月餅」。画像は重慶飯店「豆沙蛋黄大月餅(トウサタンファンダイゲッペイ、塩漬け卵黄身2個入、700円税別)(画像提供:重慶飯店)

横浜中華街では、1年中、さまざまな月餅が発売されています。香ばしい黒あん、蓮(はす)を使ったハスあん、クリを使った栗あん、ナッツがつまった木の実あん、ココナッツミルクを使ったココナッツあんなどなど。また、一口サイズのミニ月餅から3cmくらいの高さがあるボリューム満点の大月餅まで、サイズもいろいろ用意されています。

中華街のおみやげとして定番となっている月餅ですが、中秋節の時期には「中秋月餅(ちゅうしゅうげっぺい)」と呼ばれるものが登場します。中秋月餅とは、あんの中に月をイメージした「蛋黄(たんふぁん=アヒルの卵を塩漬けにしたもの)」が入っている月餅で、この時期だけ作られる特別な月餅。中国でも中秋節の前後にのみ、この蛋黄入りの月餅が作られているそうです。おすすめの中秋月餅を紹介します。※サイズ等は取材時(2013年9月)の情報です。
 

1.これが定番!老舗 萬珍樓のハスあん+蛋黄の中秋月餅

萬珍樓「蛋黄大月餅(ハスあん+蛋黄1個入、800円税込)」(2013年9月20日撮影)

萬珍樓「蛋黄大月餅(ハスあん+蛋黄1個入、800円税込)」(2013年9月20日撮影)

実は中国の中秋月餅は、色が薄いハスあんが主流なのだとか。それを忠実に守っているのが老舗・萬珍樓(まんちんろう)。中秋月餅は蓮あんの中に蛋黄が1個入った「蛋黄大月餅」1種類のみの販売です。切るとほわっと卵の香りが。皮はしっとりとしていて厚さは約5mm。ほどよく甘いあんを、蛋黄のしっかりした塩味が引き立てています。大きさは約7.5cm×高さ4.5cm。
 
  • 萬珍樓(まんちんろう)売店中華街大通店
販売場所:萬珍樓売店中華街大通店ほか、オンラインショップなど
住所:横浜市中区山下町153
営業時間:平日11:00~22:00、土日祝10:00~22:00
定休日:なし
問い合わせ先:045-681-0017
URL:萬珍樓
 

2.聚楽の蛋黄が2個入った中秋月餅もこの時期ならでは

聚楽「双黄蓮蓉(ハスあん+蛋黄2個入、898円税込)」(2013年9月20日撮影)

聚楽「双黄蓮蓉(ハスあん+蛋黄2個入、898円税込)」(2013年9月20日撮影)

お店によっては、蛋黄が2個入った中秋月餅もあります。3代続く手作り中華菓子店・聚楽(じゅらく)の蛋黄は塩味があまり強くなく、「双黄蓮蓉(黄身2個入りハス実あん)」がおすすめ。ねっとりとした、深い甘さのハスあんとのバランスがたまりません。

聚楽のハスあんは、乾燥したハスの実から手作りしており、非常に手間がかかるそう。厚めの皮はしっとりとしていて、日が経つにつれてあんとなじんでいきます。大きさは直径約7.5cm、高さ4cm。

聚楽の中秋月餅は、双黄蓮蓉のほかに、旦黄蓮蓉(蛋黄1個入りハス実あん)、旦黄豆沙(蛋黄1個入りの小豆あん)、伍仁肉月(ミックスナッツあん)の全4種類があります。手作りで数が限られるため、予約しておくと安心です。
 
  • 聚楽(じゅらく)
住所:横浜市中区山下町143(長安道)
営業時間:10:00~21:00
定休日:火曜日
問い合わせ先:045-651-2190
URL:聚楽(横浜中華街公式サイト)
 

3.紅棉の黒あん+蛋黄の中秋月餅

紅棉「単黄豆沙月餅(黒あん+蛋黄1個入、680円税込)」(2013年9月20日撮影)

紅棉「単黄豆沙月餅(黒あん+蛋黄1個入、680円税込)」(2013年9月20日撮影)

日本では、夜空に黄色い月が浮かぶようすをイメージさせる、黒いあんに蛋黄が入った中秋月餅も人気です。

紅棉(こうめん)の黒あんは小豆でつくられた自家製。日本人の味覚に合わせ、あんには一般的なラードの代わりに大豆油が使われているのでさっぱりと軽く、甘さ控えめです。蛋黄は味が濃厚で、甘控えめのあんを引き立てています。

中秋月餅は、単黄豆沙月餅(蛋黄1個入り黒あん)、双黄豆沙月餅(蛋黄2個入り黒あん)、単黄蓮蓉月餅(蛋黄1個入りハスあん)、双黄蓮蓉月餅(蛋黄2個入りハスあん)があります。大きさは直径約8cm、高さは約4cm。
 
  • 紅棉(こうめん)
住所:横浜市中区山下町190(関帝廟通り)
営業時間:10:00~20:00
定休日:年中無休
問い合わせ先:045-651-2210
URL:紅棉
 

4.翠香園の黒あんに香ばしいゴマが入った中秋月餅

翠香園菓子部「旦黄荳沙(黒ごまあん+蛋黄1個入、730円税込)」(2013年9月20日撮影)

翠香園菓子部「旦黄荳沙(黒ごまあん+蛋黄1個入、730円税込)」(2013年9月20日撮影)

黒あんにゴマが入っているのは、翠香園(すいこうえん)の中秋月餅「旦黄荳沙」。1926(昭和元)年創業の老舗で、横浜中華街で初めて中華菓子の製造・販売を始めたお店とされています。同じ店名の中華料理店の隣りに「翠香園菓子部」があり、ショーケースには中華菓子がずらりと並んでいます。

手作りにこだわっており、ゴマ入りの黒あんは上品な甘さ。薄い塩味の蛋黄とマッチしています。皮は柔らかめでしっとり。ハスあんや五目木の実あん、金華ハム入りなど10種類の中秋月餅を販売しています。大きさは直径約8cm、高さは約3.5cm。
翠香園菓子部「金銀肉月(金華ハム、五目木の実、880円税込)」(2013年9月20日撮影)

翠香園菓子部「金銀肉月(金華ハム、五目木の実、880円税込)」(2013年9月20日撮影)

 
  • 翠香園(すいこうえん)菓子部
住所:横浜市中区山下町148(市場通り)
営業時間:10:00~21:00
定休日:月曜日
問い合わせ先:045-661-1266
URL:翠香園菓子部(横浜中華街公式サイト)
 

5.重慶飯店ではお一人さまにおすすめの小さ目サイズも

重慶飯店「蛋黄酥(黒あん・白あん+蛋黄1個入、350円税別)」(2013年9月20日撮影)

重慶飯店「蛋黄酥(黒あん・白あん+蛋黄1個入、350円税別)」(2013年9月20日撮影)

お一人様にぴったりなのは、重慶飯店(じゅうけいはんてん)の蛋黄酥。パイ生地にあんと蛋黄が包まれた、中秋節の中国菓子です。形がまんまるで月のよう。甘さひかえめのあんを、蛋黄の塩味が引き立てています。白あんと黒あんの2種類があります。大きさは直径約6cm、高さ約4.5cm。
 
  • 重慶飯店(じゅうけいはんてん)
販売場所:重慶飯店各売店オンラインショップなど
URL:重慶飯店
 

6.ローズホテル横浜は巨大月餅の展示もお見逃しなく

ローズホテル横浜 1階ロビーに展示してある巨大月餅(2018年9月1日撮影)

ローズホテル横浜 1階ロビーに展示してある巨大月餅(2018年9月1日撮影)


この時期、横浜中華街に訪れた際にぜひご覧いただきたいのが、ローズホテル横浜の1階ロビーに展示してある「巨大月餅」。重慶飯店の菓子職人さんが数人がかりで手作りしており、毎年、中秋節の1ヵ月前ぐらいから展示がはじまります。その大きさは、直径約1m、重さが約60kg! この巨大月餅と同じものが、中秋節の当日(2018年は9月24日11:30~)、ホテルロビーで先着300名に無料配布されます。私もいただいたことがありますが、皮が厚く、あっさりした甘さで、とってもおいしいですよ。
 
  • ローズホテル横浜
場所:横浜市中区山下町77
問い合わせ先:045-681-3311
URL:ローズホテル横浜
 

7.変わりあんの月餅:華正樓の黒あん+塩くるみ入り

華正樓「仲秋核桃月餅(塩くるみ入黒あん、864円税込)」(2013年9月20日撮影)

華正樓「仲秋核桃月餅(塩くるみ入黒あん、864円税込)」(2013年9月20日撮影)

華正樓(かせいろう)では、蛋黄2個入りの「仲秋蛋黄月餅」のほかに、「仲秋核桃月餅(塩くるみ入黒あん)」「仲秋栗子月餅(栗入り栗あん)」「仲秋伍仁月餅(ナッツあん)」「仲秋椰蓉月餅(ココナッツあん)」を販売。こちらの月餅は四角い形をしています。

仲秋核桃月餅は、練乳を使ったコクがある黒あんが特徴。塩くるみがアクセントになっています。大きさは約8cm角、高さ約4cm、250gもあるビッグサイズです。
 
  • 華正樓(かせいろう)
販売場所:華正樓各売店
URL:華正樓
 

8.いろいろな種類のナッツが入った同發の中秋月餅

同發「伍仁単黄月餅(ミックスナッツ+蛋黄1個入、724円税込)」(2013年9月20日撮影)

同發「伍仁単黄月餅(ミックスナッツ+蛋黄1個入、724円税込)」(2013年9月20日撮影)

同發(どうはつ)の中秋月餅は、ハスあん、黒あん、ミックスナッツ、ココナッツの4種類で、いずれも蛋黄1つ入。ナッツのあんに蛋黄が入った中秋月餅は横浜中華街でも希少な存在です。

写真は「伍仁単黄月餅(ミックスナッツと塩卵入り月餅)」。皮はやや薄めで、ピーナッツ、アーモンド、ゴマ、南京の種、クルミを使ったナッツのあんがたっぷりと入っています。大きさは直径約8cm×高さ約4cm。
 
  • 同發(どうはつ)
販売場所:同發新館売店など
住所:横浜市中区山下町164(大通り)
営業時間:11:00~21:30
定休日:無休
問い合わせ先:045-681-8808
URL:同發

横浜中華街で、中秋節の前後2週間ぐらいの間だけ販売される中秋月餅。発売期間はお店によって異なりますので、確実に入手したい方は、問い合わせてからお出かけください。
※サイズ等は取材時(2013年9月)の情報です。

撮影協力:中国茶房 悠香房

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