はずれなし! 名店のおすすめメニュー

初めての横浜中華街で、もう迷うことはありません! はずれなし! 名店のおすすめ10品を紹介(2013年3月12日撮影)

初めての横浜中華街で、もう迷うことはありません! はずれなし! 名店のおすすめ10品を紹介(2013年3月12日撮影)


約500m四方に200店以上の飲食店がひしめく横浜中華街。中華街を知る人ならば「この店の、このメニューははずせない!」という、名店のおすすめメニューをピックアップしました。中華街大通りの隠れた名店から、路地裏の人気店まで、名店の“逸品”を覚えておけば、中華街が初めての方でも、今日から中華街“ツウ”が気取れます!

<INDEX>
重慶飯店本館:正宗麻婆豆腐
山東1号館:水餃子
萬来亭:上海やきそば
慶華飯店:えびワンタン
海南飯店:汁なしネギそば
馬さんの店 龍仙 本店:龍仙粥
東光飯店:東光チャーハン
楽園:モツ料理
紅棉:エッグタルト
ちまき屋:台湾ちまき
 

重慶飯店本館(ジュウケイハンテン ホンカン)
正宗麻婆豆腐(四川料理)

中国語で「本場の麻婆豆腐」という意味の「正宗(まさむね)麻婆豆腐(1600円)」(撮影:小林恵介)

中国語で「本場の麻婆豆腐」という意味の「正宗(まさむね)麻婆豆腐(1600円)」(撮影:小林恵介)


実は、日本の麻婆豆腐は、日本独自の発展を遂げた料理だったのです! 麻婆豆腐が看板メニューである四川料理店・重慶飯店には「もうひとつの麻婆豆腐」と呼ばれる「正宗麻婆豆腐」が存在します。正宗(まさむね)とは中国語で「本場」。つまり、本場の麻婆豆腐という意味です。

正宗麻婆豆腐は、重慶飯店本館の木暮浩三(こぐれ こうぞう)料理長(※当時)が考案したメニューで、本館でしか提供されていません。「本場中国・四川の麻婆豆腐を、日本でも味わって欲しかった」と木暮料理長は言います。
重慶飯店本館 木暮浩三(こぐれこうぞう)料理長。「実は、辛い料理が苦手なのですが、正宗麻婆豆腐は2週間に一度は食べたくなる、クセになる味」(撮影:小林恵介)

重慶飯店本館 木暮浩三(こぐれこうぞう)料理長。「実は、辛い料理が苦手なのですが、正宗麻婆豆腐は2週間に一度は食べたくなる、クセになる味」(撮影:小林恵介)


一番の違いは、豚ひき肉ではなく、包丁でたたいた牛肉が使われていること。もともと麻婆豆腐は、油かつぎと呼ばれる重い油を運ぶ人々が食べていたメニューだったそうで、パワーが出る葉ニンニクがトッピングされています。ひと口目に感じるのは、「あれ? 牛肉!?」──荒みじん切りの牛肉の味にビックリします。続いて、舌がしびれるような辛さが襲ってきます。食べ終えるころには、辛さを超えて、旨みが口に広がるのが不思議です。

辛さのベースになっているのは、長期熟成の豆板醤や花山椒など本場の調味料。重慶飯店が開業した50年ほど前はこれらの調味料が日本に流通していなかったため、正宗麻婆豆腐は作ることができなかったそう。流通が発達した今、重慶飯店伝統の麻婆豆腐が存在しているにもかかわらず、あえて「正宗麻婆豆腐を提供したい、食べていただきたい」と、木暮料理長。
2018年10月10日に建て替え、リニューアルオープンした重慶飯店本館(2018年10月1日撮影)

2018年10月10日に建て替え、リニューアルオープンした重慶飯店本館(2018年10月1日撮影)


重慶飯店本館だけで提供されている、正宗麻婆豆腐。大人数で訪れる際は、麻婆豆腐との食べ比べを楽しんでみてください。その味の違いに驚かれることでしょう!※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町164 (北京小路)
TEL:045-641-8288
営業時間:平日11:30~15:30(L.O.14:30)、17:30~22:00(L.O.21:00)、土日祝祭日11:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:無休
地図:Googleマップ
URL:重慶飯店
※重慶飯店本館は2018年10月10日に建て替え、リニューアルオープンしました⇒オールアバウト横浜ガイドのブログ
 

山東1号店(サントン イチゴウテン)
水餃子(山東料理)

山東の看板メニュー水餃子(10個756円)。山東オリジナルの「タレ」につけて。セロリ水餃子や焼餃子もあります(撮影:小林恵介)

山東の看板メニュー水餃子(10個756円)。山東オリジナルの「タレ」につけて。セロリ水餃子や焼餃子もあります(撮影:小林恵介)


行列が絶えない人気店「山東」。2014年4月、改装して広くなりました。近くには「2号店」もあるので行列は解消しましたが、相変わらずにぎわっています。

山東に来たら誰もがオーダーするのが「水餃子」。手作りの皮は厚く、餡には豚肉とたっぷりのニラ、ショウガが入っています。水餃子は中国の寒い地方のメニューとのことで、店名である「山東」も寒い地方の地名。李家蘭子社長のご主人が山東出身であることから名付けたそう。
 
中華街大通りと広東道の間に見える、黄色看板が目印(2014年5月16日撮影)

中華街大通りと広東道の間に見える、黄色看板が目印(2014年5月16日撮影)


そして特徴的なのが、特製のタレ。ココナッツと香辛料を炒めて醤油と混ぜた山東オリジナルで、社長のご主人が考案されました。ちょっとオリエンタルな香りがする特製のタレ。まずは水餃子にたっぷりつけてどうぞ。やみつきになる人続出のタレは、ココナッツの風味が効いて、やや甘めです。一部はタレをつけずに食べてみてください。肉汁の旨みが広がり、あっさりした美味しさが楽しめます。

この水餃子、冷凍したものをテイクアウトすることも。もちろん特製のタレも一緒に入れてもらえますので、自宅でも山東の水餃子が楽しめますよ。※取材時(2014年5月)の情報
改装を機に2階にもテーブル席が増えました(2014年5月16日撮影)

改装を機に2階にもテーブル席が増えました(2014年5月16日撮影)


住所:横浜市中区山下町150
TEL:045-651-7623
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
※2号店は11:00~翌1:00(L.O.24:30)
定休日:無休
地図:Googleマップ
URL:山東
※記事:横浜でおいしい餃子・水餃子が食べられるおすすめ6店
 

萬来亭(バンライテイ)
上海やきそば(上海料理)

萬来亭の一番人気、上海やきそば(780円)。自家製の太麺を使った焼きそばは、食べ応えあり(撮影:小林恵介)

萬来亭の一番人気、上海やきそば(780円)。自家製の太麺を使った焼きそばは、食べ応えあり(撮影:小林恵介)


“路地裏の繁盛店”とは、まさにここ、萬来亭のこと! ランチタイム、週末ともなると、行列が絶えません。3代続く製麺所が営む上海料理店で、3代目の魏 賢民(ぎ けんみん)さんが上海で料理人をしていたことから、製麺所に併設する料理店をオープン。その後、繁盛店となり、店の向かいに製麺所を独立させました。
市場通りのはずれにある萬来亭。行列が絶えません(撮影:小林恵介)

市場通りのはずれにある萬来亭。行列が絶えません(撮影:小林恵介)


一番人気は「上海やきそば」。お皿にうずたかく盛られた麺は、150g以上でボリューム満点です。具材は、細切り豚肉と小松菜。小松菜はシャキシャキしているけれど、やわらかくて筋が残りません。「上海では、やわらかな鳥毛菜(チーマオサイ)という青菜を使うけど、日本では手に入らないからね。食感が似ている埼玉産のいい小松菜を仕入れているよ」と、魏さん。小松菜は、隠れたこだわり食材だったのです!

味付けは、中国の甘い醤油と日本の醤油をブレンドしたもの。何といっても、自家製・太麺の味と噛みごたえがたまりません。途中で味を変えたければ、「黒酢を頼むとといいよ」と魏さんが教えてくれました。なるほど、酢をかけるとさっぱりとした味わいに変化します。
約40席ある萬来亭の店内はいつも満席。ピークタイムをはずすと、割とスムーズに入店できます(撮影:小林恵介)

約40席ある萬来亭の店内はいつも満席。ピークタイムをはずすと、割とスムーズに入店できます(撮影:小林恵介)


太麺を使っているのは、上海やきそばのみで、あとの麺類は平麺か細麺。私は、夏場に登場する細麺を使った「拌麺(バンメン)」(涼拌麺=ゴマダレをかけたネギ、挽肉のあえそば)も好きなのです。夏はこちらもお試しあれ。

製麺所ということで、麺類ばかりに注目が集まりがちですが、その他のメニューも上海仕込みの味。きゅうりと枝豆の和え物、上海名菜黒酢ソースすぶた、おこげ料理が人気です。大勢で訪れて、いろいろ頼んで、わいわい食べたいお店です。向かいの製麺所では、自家製麺を購入することができます。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町126(市場通り外)
TEL:045-664-0767
営業時間:11:30~14:30、17:00~22:00(LO21:30)、土日祝11:30~22:00(LO21:30)
定休日:木曜日
地図:Googleマップ
URL:萬来亭(横浜中華街公式サイト)
 

慶華飯店(ケイカハンテン)
えびワンタン(広東料理)

慶華飯店でほとんどの客がオーダーするのが、えびワンタン(600円税別)。小エビが1匹入ったワンタンが12個も!(撮影:小林恵介)

慶華飯店でほとんどの客がオーダーするのが、えびワンタン(600円税別)。小エビが1匹入ったワンタンが12個も!(撮影:小林恵介)


中華街大通りに並行する広東通、看板がなく、うっかりすると見過ごしそうな上品な薄ピンクのビルにある、慶華飯店。中に入ると半地下になっていて、コンクリート打ちっぱなしのインテリアは、まるでカフェのよう。中華街ではちょっと珍しく、女性の“お一人様”が多いお店です。
コンクリート打ちっぱなしでカフェのような慶華飯店の内観。半地下になっています。2階もあり(撮影:小林恵介)

コンクリート打ちっぱなしでカフェのような慶華飯店の内観。半地下になっています。2階もあり(撮影:小林恵介)


ほとんどの客がオーダーするのが「えびワンタン」。1965(昭和40)年の創業当時から続く、伝統あるメニューとのことです。豚ひき肉と小えびを包んだ手づくりワンタンが、12個も入っています。

鶏ガラをじっくりと煮込んだスープは、上品な薄味。えびワンタンは、ぷるんと口の中にすべりこんできます。噛むと、肉汁がじゅわっと。小エビが1匹まるごと入っていて、ぷりぷりの食感も楽しめます。具はえびワンタンのほかに青梗菜だけ。ラーメン丼に入っているので、ボリューム満点です! 麺を入れてもらい、えびワンタン麺にすることもできます(えびワンタンは半分の6個に)。
中国料理店らしからぬ慶華飯店の外観。看板もメニューも外に出ていませんので、見逃さないよう(撮影:小林恵介)

中国料理店らしからぬ慶華飯店の外観。看板もメニューも外に出ていませんので、見逃さないよう(撮影:小林恵介)


野菜・エビ・イカ・うずらのたまご・チャーシューが入った、五目えびワンタン(750円)も隠れた人気メニューだそう。「好きな人は、こればっかり食べて帰られますよ」と、女性スタッフが教えてくれました。こちらも試してみたい!

メニューは、「麺類」「御飯類」「牛肉類」「魚蝦類」「湯類」「御飲物」の単品のみ。女性同士で訪れて、えびワンタンとやきぶた御飯(600円)をシェアするのがおすすめです。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町150(広東道)
TEL:045-641-0051
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)※火曜のみ14:30クローズ 17:00~20:00(L.O.19:40)、土日祝:11:30~20:00(L.O.19:40)
定休日:水曜日
※半地下なので、ベビーカー不可
地図:Googleマップ
URL:慶華飯店(横浜中華街公式サイト)
 

海南飯店(カイナンハンテン)
汁なしネギそば(広東料理)

創業当時からあるメニュー、汁なしネギそば(干労麺:コンローメン、735円)。ひたひたのスープにつかっていて、よく混ぜていただきます(撮影:小林恵介)

創業当時からあるメニュー、汁なしネギそば(干労麺:コンローメン、735円)。ひたひたのスープにつかっていて、よく混ぜていただきます(撮影:小林恵介)


中華街大通りの真ん中辺り、黄色い看板が目印の海南飯店。1956(昭和31)年創業で、作家の丸谷才一が『食通知ったかぶり』(1975年刊)という書籍の中で、「文明開化の街で得た教訓 美味はきれいな店にあり」「広東料理ならここがいちばんおいしいと思う」として挙げたのが、ここ海南飯店です。

創業当時からの人気メニューが「汁なしネギそば(干労麺)」です。完全なる「汁なし」ではなく、麺がひたひたの汁につかっています。具は、自家製チャーシューとネギのみで、いたってシンプル。鶏骨やスペアリブからとったスープは透き通っていて、やや塩味が効いています。よくかき混ぜて、いただきます。歯ごたえあるストレート麺とよくからんでたまりません。ネギとチャーシューの辛み・旨みも合わさって、食べ終わった後は満足感でいっぱいに! スープがたっぷりの「汁あり」もあります。寒い時期にはこちらをオーダーする方も多いとのこと。こちらはストレート麺がやわらかいので、急いで食べるのが◎。チャーハンとのセットがおすすめです。
中華街大通りの真ん中辺り、「海南飯店」の黄色い看板が目印(撮影:小林恵介)

中華街大通りの真ん中辺り、「海南飯店」の黄色い看板が目印(撮影:小林恵介)


一人で訪れた時には、ランチセット(700円~)やお得なセット(980円)を。大勢で訪れるなら、蒸し魚(2500円~)や骨付きバラ肉の黒豆煮込み(2100円)など本格広東料理をアラカルトで楽しんでは。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町146(中華街大通り)
TEL:045-681-6515
営業時間:11:00~22:00(L.O.)
定休日:無休
地図:Googleマップ
URL:海南飯店

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