1位は角瓶、バランタイン、ジャックダニエル
「角瓶」
主要、と言ったのは、実はウイスキー産業を支えているのはブレンデッドウイスキーである。シングルモルトウイスキーの販売数量は10%に満たない。
ではブレンデッドの国内販売数量はどんなものか。ジャパニーズと輸入ウイスキーのスコッチ、アメリカンの上位をお伝えする。
[2011年度ジャパニーズウイスキー販売数量上位]
ブランド | 販売数量 | |
1. | 角瓶 | 2,620,000 |
2. | ブラックニッカクリア | 1,970,000 |
3. | トリスブラック | 730,000 |
4. | トリスエクストラ | 610,000 |
5. | レッド | 540,000 |
「バランタイン ファイネスト」
ブランド | 販売数量 | |
1. | バランタイン | 166,000 |
2. | シーバスリーガル | 145,000 |
3. | ホワイトホース | 118,800 |
[2011年度アメリカンウイスキー販売数量上位]
ブランド | 販売数量 | |
1. | ジャックダニエル | 186,000 |
2. | フォアローゼズ | 165,500 |
3. | アーリータイムズ | 160,000 |
*広報発表および業界誌紙の発表数字を基に推計
*スコッチはスタンダードクラスとプレミアムクラスの合計
まず驚かれるのがシングルモルトの販売数量との桁の違いだろう。
国内でいちばん飲まれているシングルモルトウイスキーの山崎ブランドが170,000ケースで、輸入ウイスキー上位の数字と同じくらい。ただしシングルモルトの2位がザ・マッカランで49,000ケースだから、その差を理解いただけるだろう。
「ジャックダニエル」
国産ウイスキーの上位はスタンダードクラスと呼ばれる大衆ウイスキー。この数字を見れば、業務店から家庭まで幅広く飲まれるスタンダードものがしっかりと支えているからこそ技術革新への研究開発ができ、長期熟成プレミアムウイスキーを生むための息の長い仕事ができることを理解できるはず。
スコッチのブレンデッドにしても、1位のバランタインにはバランタインファイネストというしっかりとしたベースがあるからこそ、その上の12年、そしてプレミアムの17年、21年、さらには30年が輝きを放つのだ。
また角ハイボール人気によって他のブランドも恩恵を受けている。角瓶はウイスキー消費量の底上げに多大な貢献をしているといえる。
とにかく、スタンダードだろうがプレミアムだろうが、ブレンデッドだろうがシングルモルトだろうが、ウイスキーを愛し、飲みつづけていただきたい。
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