若さには歯が重要！アンチエイジングは口元から(3ページ目)

酸で歯の表面＝エナメル質が溶ける「酸蝕歯」

ガイドはフルーツや酸味の強い赤ワインが好きなので、酸による歯の老化の代表症状である「酸蝕歯（さんしょくし）」が気になります。

聞き慣れない言葉ですが、実は「酸蝕歯」は、酸性の強い食べ物をたくさん摂ることで進行してしまい、歯の表面＝エナメル質が溶けて薄くなり、歯の黄ばみや他の歯の病気を起こしやすくするのです。

美容に良いと思って、リンゴやミカン、グレープフルーツ、レモンなど、酸っぱいフルーツを食べたり、酢を飲んでいる人は多いと思いますが、それらの酸によって歯はほんの少しずつ溶けだしてしまうのです。美容のために行っていることが、悪影響となってしまうのは、実に皮肉なこと。

他にも酸の強い胃酸が逆流したり、嘔吐などによって「酸蝕歯」が進行します。

「酸蝕歯」の予防策は？

酸による歯のエイジング（酸蝕歯）を少しでも遅らせるためには、まず酸の強い飲み物・食べ物をダラダラと長時間にわたって口にしないこと。

もし酸の強いフルーツや野菜を食べた後は、水やお茶などを飲んで、歯についた酸を早めに流すことが重要です。

また、歯を磨く場合は、食べた直後は歯の表面＝エナメル質が柔らかくなってしまっているため避けましょう。30分ぐらい時間をおいてからが理想的で、柔らかいブラシで、ソフトに磨くことを心がけてください。

歯磨き剤はエナメル質を守るものを選んで

さらに歯磨きする場合は、歯磨き剤選びも重要です。白い歯を求めて研磨剤がたっぷり入った歯磨き剤を使うと、「酸蝕歯」が悪化してしまいかねません。エナメル質が削られてしまうことで、黄ばみが悪化したり、知覚過敏などを起こして、冷たい水がしみて激痛が走ったりもします。

最近では、歯磨きするたびに歯の表面のエナメル質を強化して、酸によってエナメル質が浸食されないように開発された歯磨き剤もあります。

また、ガムを噛むことも酸による歯のエイジングケアには効果的です。唾液は口内を中和させる働きがあり、噛む回数を増やすことで唾液量は増やすことができます。砂糖を使ってないものを選びましょう。

エナメル質を酸から守ってケアしてくれる歯磨き剤で、やさしくブラッシングするデイリーケアと、半年に一度の歯医者さんによるプロケアを合わせるのがガイドのオススメ。

●エナメルプロテクション処方で、エナメル質を酸による侵食から守り、知覚過敏を防ぐ。低研磨性。
シュミテクトPROエナメル（90g　オープン価格/グラクソ・スミスクライン）

●エナメル質を強化するリン酸化オリゴ糖カルシウムを配合したガム。特定保健用食品。
ポスカ　クリアミント（12粒　114円/江崎グリコ）

おいしいワインやフルーツも楽しみつつ、白い健康な歯もキープする……そんな風に、歯のアンチエイジングも意識した生活を心がけましょう！