マッチだぜッ
ウイスキーラバーズアワードの会場
会場のバー・カウンターの中に聳えていたボトルタワー
まずは白州12年のハイボールで口中を爽やかにし、喉を潤し、『ハーブが香る真鯛のグリル』をいただく。真鯛の香ばしさが白州とよく合う。次にボウモア12年ストレートを『ノルウェー産スモークサーモンのタルティーヌ ディルサワークリーム』で楽しむ。両者、なんとも上品なスモーキーさだ。
魚が2品つづいたから、今度は肉だとばかり、山崎12年と『京野菜と和牛ロースの網焼き 九条葱の香り』のマリアージュへと向う。これは香り高い逸品だった。次にザ・マッカラン ファインオーク12年と『フランス産鴨肉のロースト クリームシェリーとレーズンのソース』。ファインオークのスムーズな飲み口が甘みのあるソースを纏った鴨肉と軽快にからむ。もうここで心地よくなった。
ウイスキーマスターの芳醇ライブ
マリアージュの一品
思っていた通り、マッチが「ギンギラギンにさりげなく」や「心ざんばら」を歌うことはなかった。それでも、華やかなパーティーが苦手なわたしなのに、心まんざら、だった。
ちなみに、努力を惜しまぬ姿がウイスキーに通じる「ベストウイスキーラバー」に女優の米倉涼子、バレエダンサーの熊川哲也。今後の熟成が期待される「ニューウイスキーラバー」は女優の吉高由里子、F1ドライバーの小林可夢偉の受賞となった。
会場で、サントリーの輿水精一チーフブレンダーと立ち話をした。「ISC、よかったですね。おめでとうございます」と言うと、たちまち顔がほころんだ。輿水チーフは感情をあまり表に出すタイプの人ではない。
「ありがとうございます。どちらも目指していた賞で、とても嬉しい」としみじみとおっしゃった。長年の念願だったことを、そのときはじめて知った。なんだかこちらもしみじみとなった。
読者の皆さん、来年2011年は、もっともっとジャパニーズウイスキーを愛そう。
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