グルメ・各国料理(海外)/世界のグルメランキング

イタリア、オランダ、スペインの年越し料理

クリスマス重視の欧米では1/1は単なる休日といった感も強いですが、大晦日は例外。ユニークな年越しの瞬間の過ごし方や大晦日の定番グルメがちゃんとあります。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

豚足とレンズ豆で財運アップ! イタリアの年越し 

ザンポーネ

手前がザンポーネ。これをレンズ豆の煮込みと一緒に食べるのが大晦日の恒例 (C)コモ湖畔の書斎から

イタリアの年越しそば的存在なのが、豚足にさまざまな部位を詰めるソーセージ「ザンポーネ」。見た目からして迫力がありますが、味わいもどっしり濃厚なので、量はそれほど食べられないかも。ザンポーネには「レンキエッテ」(レンズ豆)の煮込みを添えるのが定番なのですが、レンズ豆は形がお金に似ているので、大晦日に食べるとお金持ちになれるといわれています。ほかに腸詰めバージョンの「コテキーノ」もおなじみ。いずれもエミーリアロマーニャ州のモデナ名物ですが、イタリア各地で食べられています。加熱処理したパック詰めもスーパーで売られており、シーズンなら旅行者でも簡単に買うことができます。

ドーナツ食べながら年を越す、オランダの年越し 

オリボルン

年越しそばならぬ、年越しオリボルン

オランダの年越しにかかせないのが揚げドーナツ「オリボルン」。ころっとした丸い形がかわいらしいドーナツです。オランダでは、大晦日にはオリボルンをつまみながら年を越すのが恒例。自宅で作る人もいますが、街なかで買う人も多く、大晦日には長い列ができる屋台も。プレーンのほかにレーズン入りのものもあり、粉砂糖をかけて食べます。

鐘に合わせてブドウを一気食い!? スペインの年越し 

スペインでは各地の広場に人々が集まり、12時の鐘の音にあわせてブドウを一粒ずつ食べるというユニークな習慣があります。食べるブドウは12粒。ブドウはあらかじめ皮をむいておきます。面倒ならスーパーでこの時期売られる年越し用ブドウの缶詰(あらかじめ皮がむいてあり、12粒入りなので便利)を利用するのも手。ただ、実際には鐘の音も結構早く、慣れない人にとっては12粒しっかり食べきるのはかなり難しいようです。マドリッドの広場、プエルタ・デル・ソルの様子はテレビで放映されるので、ホテルで楽しむのも可。実はこの年越しブドウ、メキシコでもおこなわれている習慣です。

世界の正月料理
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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