薬膳料理/秋の薬膳・薬膳レシピ (冷え・乾燥対策)

乾燥を防ぎ、潤い美人になろう!~秋の薬膳~(2ページ目)

夏の暑さが和らぐと同時に、朝晩が急に涼しくなってきました。薬膳では、秋は「肺」をいたわるといいとされます。この季節に起こりやすいトラブルや、おすすめの食材、乾燥対策にいい食材などをご紹介しましょう。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

秋の薬膳をつくるコツ

■肺の機能を高め、潤いを保つものを摂る
夏の間に消耗した水分と、秋の乾燥で失う潤い成分を補いましょう。また、血液を養う作用がある食材もオススメです。

食材:長いも、白きくらげ、れんこん、ゆり根、くわい、松の実、ピーナツ、鴨肉、豚肉など
生薬:貝母(ばいも)、百合(びゃくごう)、西洋参(せいようじん)、麦門冬(ばくもんどう)など

■水分を生み出すものを摂る

身体に必要な水分を津液(しんえき)といいます。津液を生み出す「酸甘化陰」(さんかんかいん)=甘酸っぱいものなどを取り入れましょう。

食材:梅、あんず、レモン、ぶどう、梨、柿、豆腐、白きくらげ、長いも、くわいなど。
生薬:芦根(ろこん)、淡竹葉(たんちくよう)、麦門冬(ばくもんどう)、沙参(しゃじん)、桑椹(そうじん=桑の実)など

■辛味のあるものを摂る
辛味のあるものはエネルギーや血液の流れをよくし、新陳代謝を活発にしてくれます。なお、辛味は肺に作用しますが、摂りすぎると返って乾燥が進むので気をつけて。

食材:ネギ、しそ、しょうが、シナモン、香菜など
生薬:葱白(そうはく)、紫蘇、生姜、桂枝、げんすい、防風など

秋の養生法

■夏バテが残っていたら……?
夏の間、汗によってエネルギーを消耗していたり、疲れがたまっているときは、この時期旬の食材でもあるカツオやサンマ、さつまいもや栗などの気を補う食材を取り入れて。

■乾燥させるものあれこれ
辛味などの刺激物、多量のお酒、コーヒーなどは肺を傷つけ、潤いを奪います。適量を心がけましょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます