夫婦ふたりが「つかず離れず」過ごせる場所をつくる
夫婦がそれぞれの居場所を持ち、心地よく過ごすことができる“大人のリビング”とは...? |
「つかず離れずプランニング」の4つのポイントとは?
■距離計画
「いっしょに居る」距離1.5m、「離れて居る」距離3mという、距離感が重要。それぞれの居場所で別々のことをしながら、お互いの気配を程よく感じられる距離を確保することが、大切なポイント。
■動線計画
夫は妻の動線に影響されない「落ち着き」を大事にしていて、妻はキッチン⇔ダイニング⇔自分のスペースの行き来がしやすいことを大事に考えているので、夫は「落ち着き感」、妻は「家事動線の近く」を考慮することがポイント。
■収納計画
LDで長く過ごすからこそ、夫婦それぞれが自分の道具をLDへ持ち込みます。それらの道具を収納するスペースは絶対に必要です。そのためには、LDに「壁面収納」を確保することがポイント。
■まど計画
長く居る場所だからこそ、自分のスペースからの、眺め・明るさ・風通しは重要です。いつもいる自分の居場所と、窓との位置関係を検討しましょう。
二世帯同居を考える際は、ぜひ、この「つかずはなれずプランニング」を参考に、夫婦ふたりの親世帯が、心地よく毎日を過ごせる“大人のリビング”をおすすめしたいと思います。
いかがでしたか?この様な調査結果を参考にすることで、よりよい二世帯住宅が計画できるのではないでしょうか。この他にも、高齢となった親世帯が快適に過ごすための配慮として「加齢配慮」「防犯配慮」も重要になってきます。例えば、いつまでも自立して暮らすための提案や、狙われにくい環境をつくる外構計画などのノウハウもあります。後から手を加えると数十万~数百万かかってしまうことも、計画段階でしておけば、数万で済むこともあります。同居後、お互いが長く快適に暮らすためにも、ぜひ専門家の知恵を活用して欲しいと思います。
各計画の詳しい内容については、引き続き当サイトにて順次ご紹介して行きたいと思います。お楽しみに!
【参考記事】
経験者に聞く!どう変わる?退職後の生活