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家族が誰とどのように寝ているのか、を「家族の寝方」と呼ぶことにしました。住宅の間取り図では、主寝室はベッドが2つ間隔をおいて並び、子ども部屋にはベッドと机がレイアウトされているのが定番となっています。夫婦が主寝室で、こどもが個室で寝ることをイメージしたレイアウトなのですが、これは子どもが成長して個室が必要になった後の話で、小さいうちは親と寝ているのが普通だと思います。しかし、子育て期の家の提案で、この時期の「寝方」に配慮したものは不思議と今まで見当たりません。そこで、今回はまずどのような「寝方」がされているのかその実態を見ていきたいと思います。

1.小学生までの子は親と寝ている

そこで、こどもが誰と寝ているのか、寝方を調べてみたものが図1です。こどもが2人以上いる場合は一番下の子について答えていただくようにしました。未就学児の場合は、末子単独、つまり一人で寝るケースは数%に過ぎず、9割以上が親と一緒に寝ています。その場合「夫婦+子」、つまり両親と一緒に寝ているケースが約半分を占めます。いわゆる「川の字就寝」です。残りの半分は妻+子で母親と寝ているケースで、この場合夫は別の場所で寝ていることになります。小学生になると、兄弟姉妹と寝るケースが増え、中学生では76%がひとりで寝るようになります。しかし、親と一緒に寝るケースは小学生高学年でも約4割、中学生でも2割以上と根強く残る傾向があります。
【図1】寝方の変化:末の子が一緒に寝ている組合せ

【図1】寝方の変化:末の子が一緒に寝ている組合せ:
未就学児では親子での就寝が9割以上、徐々にひとりで寝るようになるが、小学校高学年でも4割以上は親子で一緒に寝ている。
「二世帯同居における孫共育」 2010年 旭化成ホームズ くらしノベーション研究所


川の字就寝の場所としては、いわゆる主寝室、すなわち夫婦の寝室として造られたスペースであることが多いようです。一般的な間取りでは、多人数で寝られる部屋がそこしかない、という事情もあるのではないかと思います。しかし、妻+子での就寝の場合は子供室を使うケースもかなりありました。この場合は夫が主寝室で寝ているのでしょう。川の字就寝できるほど広い部屋がない場合も多く、夫は上の子と一緒に寝ていることもあるのではないかと思います。

では次に、なぜ夫が別に寝ることがあるのか、その原因を探っていきましょう。