各部屋でガラッと異なるインテリアスタイル
1階子世帯・ダイニング |
1階子世帯・主寝室 |
3階・共有リビング |
A様の場合、親世帯と子世帯では、床材と建具の色を変え、それぞれ好みのインテリアスタイルでしつらえていました。また子世帯は、部屋ごとにイメージをガラッと変えています。ダイニングはシルバーを基調とした都会的なモダンな空間なのに対し、寝室は木や自然素材を生かしたバリ風と、それぞれの空間は異なるイメージとなっています。
また3階の共有スペースは、ぐっと落ち着いたオーソドックスな雰囲気でまとめています。このように、共有している空間がある場合は、両世帯の調整が必要です。お互い譲るべきところは譲り合い、個々のスペースでは、思う存分好みのインテリアを楽しむのが、二世帯住宅の楽しみ方と言えるでしょう。
生活音は上階の方が気になる?
さて、今回の間取りに満足していらっしゃる皆さんですが、敢えて、気になっている点を上げて頂くと「音」とのお答え。1階は、DK・寝室ともに玄関から丸見えという訳にはいかないので、扉を設けたため気にならないようですが、2階は間仕切りをなくしたことで、空間の有効利用ができたけれど、その分階段を階段を通じて音が聞こえるとのことでした。ちなみに、気になるのは、子世帯が遅くに帰宅する玄関の音だとか(笑)。「入居当初は気になったけれど、今はもぉ慣れたわ」と親世帯・奥様。それに対し、子世帯・ご主人も「あぁ、酔って帰ってくると、静かにしなくちゃ~と思ってても、ダメですからねぇ~」とくったくなく話していました。こんな関係だからこと、仲良く暮らしているのだと感じたヒトコマでした。
階段はロールスクリーンで冷暖房対策をしていてます |
広さを確保するための、オープン階段ですが、このようなデメリットもありますので、プランニングの際は、充分考慮して取り入れたい手法と言えます。
いかがでしたか?もちろん、これらの発想が全てのご家族にマッチする訳ではありません。例えば、独創的な寝室も、A様・子世帯の場合、ご家族が2人のため、快適な生活につながっているのです。
このように、自分のライフスタイルにとって、何が便利で何が必要ないかを見極めることは、生活の送りやすい間取りの実現に直結します。皆さんも、住まいを設計する際は、ご自身の生活スタイルをとことん振り返って、生活にマッチした間取りを手に入れて下さい。
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