無駄なスペースを極力省き、ひとつの部屋を大きく取る
まずは、広さの確保を最優先に計画した、親世帯の居住スペースである2階平面図からご覧下さい。
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2階平面図:親世帯 |
あえてリビングは設けず、ダイニングキッチンだけで12畳の大きいスペースを確保しています。さらに、スペースを無駄なく部屋として利用するために、扉や廊下を無くし、階段をあがるとそのままダイニングキッチンとなっています。また、収納スペースを多めに確保し、部屋にモノが溢れないようにしました。これにより、2階は広々したダイニングキッチン+8畳の和室と家事スペースがあり、充分な広さが確保できました。次に、1階平面図をご覧下さい。
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1階平面図:子世帯 |
こちらは
寝室に注目。浴室・洗面スペースが、部屋のなかに取り込まれています。通常、浴室の前室として洗面所や脱衣スペースを取りますが、既成の概念にとらわれず、寝室から直接入るという発想で、余計なスペースを省いています。こうすることで、就寝前の入浴動線もスムーズになり、とても便利に暮らしているとのことでした。さらに、洗面化粧台は鏡台を兼ね、広々としたスペースを確保しています。なかなか斬新なアイディアですね。
また、洗面化粧台の手前にはスクリーンが下り、プロジェクターで映像を写すことができる設計にしています。さらに、ベッドは電動リクライニング式で、ソファーも兼ねる事ができるようになっているのです。時間のある日は、ご夫婦でベッドから映画鑑賞をされたりするとのこと。このように、この寝室は、就寝だけでなく、実に様々な用途に使える空間となっているのです。
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3階平面図:共有スペース |
1・2階に各世帯のプライベートスペースを広く確保したため、リビングは3階で共用スペースとして計画しています。洋室スペースと床上げの畳スペースがあり、親戚が集まる時は、この空間で過ごすとのこと。畳スペースはロールスクリーンで仕切ることができ、孫たちが来れば泊まっていくこともでき、使い勝手はなかなか良いとのことでした。
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R階平面図 |
両世帯の憩いの場として大活躍の屋上です。ガーデニングを楽しんだり、両世帯で宴会をしたり、バーベーキューを楽しんだりと、実に有効に活用しているそうです。※詳しくは
第1回・記事を参照下さい。
つづきまして、各フロアのインテリアについてご紹介します。