文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
娘夫婦同居のA様ご家族。斬新な発想で個性満載のプランをご覧下さい。 |
【第1回】マスオさん満足!程よい距離感の娘夫婦同居※同居までの経緯・心構えなど、入居経験者ならではのアドバイス満載です!
プランニング前に決めた、3つの基本方針
まず、プランニングをする際に気をつけたことについて、お聞きしました。すると、大きな方針として以下の3つを掲げ、それぞれに配慮してプランニングを進めていったそうです。では、その基本方針を見ていきましょう。(1)風通し・日当たりを良くすること
住まいとして基本的なことですが、都心の密集地ということで、窓の位置や各階の割り振りは、より配慮が必要でした。
(2)生活していて狭さを感じないこと
親世帯が、長年広い家に住み慣れていたので、暮らしていて狭さを感じないことに重点を置き、居住スペースを少しでも広く確保する工夫をしました。
(3)万が一の場合は、子世帯ご主人のご両親も同居できること
実は、子世帯ご主人は一人っ子。そのため、現在は地方にいらっしゃるご両親が、万が一何かあったら一緒に住めるように配慮をしました。
これら基本方針を立ててから、子世帯・ご主人が中心になって、間取りの作成を進めたそうです。市販の間取り作成ソフトを購入し、ご自身でプランニングをされたとのことですから、なかなか気合いが入っています。
上記3大方針に基づき、親世帯の希望と、家に居る時間の長いのが親世帯ということを踏まえ、日当たりが良い2階を親世帯に、1階を子世帯のスペースとすることに決定。将来のことも考え、エレベーターは最初から設置することにしました。また、娘夫婦同居で子世帯ご主人が長男の場合、そのご両親に対する将来対応は必要となるものです。A様のように、同居前にお互いの事情を理解して対策が打てることは、ベストなことです。参考にして頂きたいポイントです。
では、各フロアで配慮されたポイントを見ていきましょう。