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二世帯-f・Sub kitchen プロトタイプ外観 |
当研究所で昨年に発表しました「親子同居スタイル・多様化の実態 」の調査結果を反映し、新たな『二世帯の住まい方提案』を盛り込んだ二世帯住宅が、9/1に発売されました。新しい二世帯住宅の提案ポイントは、夕食が「別々」か「一緒」かによって同居スタイルの違いが見えてくるという考え方。夕食の取り方が同居スタイル全体とどのくらい関係があるのか、また、それぞれどのようなプランが好まれているのか、まず調査結果を振り返ってみたいと思います。
夕食で決まる同居スタイル
調査では、夕食の別々か一緒かが、同居スタイル全体を決める大きな要素となっていることが明らかになりました。
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「夕食が別々」だと、生活全般を別々にする傾向がみられます。※資料提供:二世帯住宅研究所 |
夕食が別々になると、生活全般も別々にする傾向があります。夕食が別々のとき、朝食の時間や場所が別々の場合が99%、洗濯が別々の場合が94%を占め、お互いの生活全般が独立している様子がうかがえます。同居生活の志向では「基本的に別々」な方が83%を占め、満足度を建物分離度(両世帯のスペースの独立性による分類)別に見てみると、共用部分が少なく独立性が高い建物の満足度が高い、という結果となっています。
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「夕食が一緒」でも、自律した生活を望む傾向がみられます。※資料提供:二世帯住宅研究所 |
では夕食が一緒だと、逆に生活全般が一緒になるのでしょうか。 調査では夕食が一緒でも、朝食は別々の場所や時間という方が65%。また、洗濯についても別々という方が31%と、夕食が一緒でも、ある程度自立した生活を望む方が少なからずみられました。同居生活の志向では「基本的に一緒」という意識が76%を占めるものの、その内訳は「基本的に一緒だが、時々別々の時間を持つ」が53%なのに対し、「すべての面で一緒」は23%と少なく、世帯ごとの自立性を求める傾向が多く見られました。また満足度ではキッチン一つのものに比べ、サブキッチンを持つ融合二世帯の評価が高く、共用部分に加えて世帯ごとの専用部分を持つものが好まれています。
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