(3)3階建ての構成
3階建て二世帯のケースを考えてみると、親世帯が1階と2階、子世帯が2階と3階というようにそれぞれ2つのフロアを使うような構成になることもあります。この場合は【下図左】のように、親世帯の中を共用スペースが分断する形になりますが上下動線となる階段を共用することに階段を2つつけない限り、ならざるを得ません。階段の他にエレベーターがある場合は、上下動線が2つあるので、両世帯で使い分ければ動線を分けることができます。【下図右】は、エレベーターを利用して3階を親世帯のスペースとし、2階の子世帯は主に階段を使用することで動線を分けています。このアイデアは親世帯を1階とする場合と比べて昼間の在宅率が高い親世帯の日照を確保しやすいことも大きなメリットです。
左:親世帯が1階と2階・子世帯が2階と3階で、階段が共有の例 右:親世帯が1階と3階・子世帯が1階と2階で、エレベーターと階段を設置することで動線を分けている例 |