モス、松屋に見るリソースを最大活用したPR(2ページ目)

ナプキンで他社のサービスをプロモーションする松屋

レストランではナプキンも立派なプロモーションツール。

モスフードサービスでは自社の商品や自社にまつわる情報をトレーマットというツールを活用してプロモーションを展開していたが、他社のサービスを紹介する企業もある。

それが全国各地でレストランをチェーン展開する松屋。

松屋では2009年3月26日現在、店舗に配置されたナプキンで『オリックスマネー川柳』のプロモーションを展開している。通常レストランのナプキンには自社のロゴなどが入ったものはよく見かけるが、他社のプロモーションが入ったものは珍しく、非常に目を引く恰好だ。

松屋の事例などは自社の持つリソースを最大限に活かす一つの好事例と言えるだろう。顧客が目にするところはどこでもプロモーションの可能性があるというわけだ。

このような身近なツールを活用したプロモーション展開は何も大企業だけが成せる業でもない。どんな企業にとっても自社の持つリソースを最大限に活かすことを考えなければならない。

たとえば、どんな企業においても請求書や領収書は毎月のように多くの取引先に郵送しているはずだ。通常、これらの書類はそれだけを郵送している企業がほとんどではないだろうか。

この請求書や領収書を郵送する際に、自社の新製品をプロモーションするチラシやキャンペーン情報を挿入したり、取引先とよりコミュニケーションを図るためにニュースレターなどを同封したりすることによって、顧客の自社に対する認知度が高まり、売上に繋がることも考えられる。

このような手軽なプロモーションは手間やコストが莫大にかかるものではなく、テレビや新聞、雑誌などへのプロモーションに比べれば大きな効果は見込めないかもしれないが、確実に顧客深耕度を深めることができる。

景気の影響で売上が上がらないと悩む前に、自社の持つ様々なリソースを活用してコツコツと地道に顧客に自社の良さを知ってもらうプロモーションを展開してはいかがだろうか？


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