50万円高くてもブランドを買いたい!
顧客の財布から50万円多く出させる秘密とは? |
高額商品は体験させろ!
他の要因として直接試乗できる効果も上げられます。680万円もの高額な商品ですから、カタログを見ただけで購入を決断できる人は稀です。やはり自分の目で見て、手で触れてみて、実際に運転してみて初めて納得して680万円を出すことができるというのが通常の購入プロセスです。このような購入に対する体感効果は他の高額商品の販売事例からも容易く推測できます。たとえばみなさんが家の購入を検討する場合は、モデルハウスを見学にいったり、マンションの購入を検討する場合はモデルルームを実際に見に行ったりするのではないでしょうか?パンフレットや図面だけでは購入後の自分の姿が想像できないので購買意欲をかき立てることはできませんが、実際に雰囲気を体感することにより、「どうしても欲しい!」という欲求を高めることができるのです。そういった意味で主にカタログ販売していたソアラに対して、レクサスSCでは実際に体感できるという違いが購入希望者の欲求を高めたのは想像に難くありません。今回見てきたようにマーケティング戦略を駆使すれば実際のところほぼ同じ商品であってもより高い価格で商品を喜んでお客様に購入していただくことが可能になります。特にトヨタによる「50万円値上げして10倍売る技術」は高額商品を取り扱う企業にとって非常に参考になることが多いのではないでしょうか。
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・トヨタ自動車
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