SCになって価格は上がったが、実はお買い得になった?

8月30日からのレクサス開業で、実際に店舗に並べられるのは「GS」と「SC」の2台。ご存じGSはかつてのトヨタ・アリストの後継的存在であり、一方のSCはつい先日まで「トヨタ・ソアラ」として売られていたクルマである。それだけにSCはGSの影に隠れている感も否めないが、このオープンカー&スポーツカーのサイトではこのモデルをあえて取り上げてみたいと思う。

トヨタ時代のソアラの価格は630-661.5万円で、グレードにより価格が異なった。最も素のモデルが630万円であり、02年9月に初めて追加されたノーブルカラーセレクションが661.5万円だった。

レクサスSCになって価格は上昇したが、インテリアの作りこみは大幅に向上
ノーブルカラーセレクションは、量産車として世界初となる新塗装技術を採用して高品質な8コート塗装を施した上で、内装にも本革シート&トリム表皮に専用色を採用して華やかさを演出したのがウリのモデルだった。(詳しくはトヨタのHPへ)。

それがレクサスSCでは、単一グレードになると同時に価格が680万円に設定される。これはソアラの素のモデルと比べると50万円高であり、ノーブルセレクション比では18.5万円の価格上昇となる。

ただしSCではソアラのノーブルセレクションにあった8コート塗装のコスモシルバーはメーカーオプションとなり、これを選ぶと15万7500円高となるため合計は695万7500円となるため、正確には34万2000円高だ。

だが、トヨタ・ソアラからレクサスSCとなるに当たって、内容は当然変化した。特にトランスミッションがそれまでの5速ATから6速ATに変更された点は大きい部分。またこの他にもサスペンションが見直されたことやオプションで選べるランフラットタイヤも進化型が採用される。またナビゲーションがG-Linkとなることもポイントだ。加えて外観の小変更なども含まれることから考えると、単にトヨタからレクサスになったことによる値上げとは言いづらいものがある事実。もっともトヨタ時代から高額車だったことも間違いないのだが。

それに加えSCを購入すれば、レクサスとしてのサービスが受けられるだけで、この点も以前とは異なるポイントになるだろう。そう考えるとむしろSCは、トヨタ時代からそう大きく価格を変えずにレクサスとして手にすることのできる意外にバリュー・フォー・マネー(?)なモデルだ。

8月末に京都で開催された試乗会には、GSと一緒にSCも用意された。ちなみにSCを手がけるチーフエンジニアは、GSを手がけるのと同じ三吉茂俊氏である。この試乗会において、SCは比叡山ドライブウェイだけの試乗と限定されたが、それでもソアラ時代から比べての変化を確認することができた。